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内壁穴あきの補修を兼ねた埋め込みボックス取付事例

賃貸コーポで退去時のメンテナンス事例です。

 

玄関ホールの内壁でクロス仕上げに穴あきの傷が有ります。

下地は厚さ12㎜程度の石膏プラスターボードに

標準的な柄のビニールクロスを張っています。

 

この程度の穴あき傷の補修方法案としては以下が参考例。

 

A・・現状の穴に残っている破片を丁寧に取出したり浮かして

  同じ色に近い内装コーキングで接着しながら水洗いして

  接着コーキング剤を目立たなくしてごまかす。

  (表面のクロス生地が残っていれば、上手く補修すれば目立たない。)

  (さらに飾り物類などをキズ穴付近に掛けて目隠しする。)

B・・電気の受け口用閉鎖カバーを取り付け隠す。

  (最初からスイッチか?コンセントなどが有ったのを隠した様)

C・・同じクロスを張っている場所で器具などで隠れているクロス生地を

   切り取りキズ穴の下地補修を丁寧に作り表面を継ぎ合わせ補修する。

 (平滑な下地作りが難しく切り継ぎのテクニックが必要と同質でも色合いが異なる)

D・・収納ボックスや化粧鏡などを作り付けとして傷の位置に入れ込み取付る。

  (壁の内部構造の空間度合いによる。様々な障害物や位置により異なる。)

E・・傷付いた壁面の区切りが良い範囲だけ似た柄のクロスを張り替える。

  (標準の対処法だが部屋一面を張り替えないと承知出来ないか?否か?)

 

以上が考えられますが

クロスの張替えは色合いや柄合せが困難なのとコスト節減の策と

玄関先でキーなど小物置場の位置では有効なのでD案の

補修を兼ねて小さな埋め込みボックスを取り付ける事にしました。

 

まずは穴から中の様子を伺い間柱や胴縁など

下地材が有る所を測り大きさを最小限にします。

台所内壁穴空き補修?.JPG

あまり小さ過ぎてもボックスが作りにくいし

大き過ぎると壁構造の下地材に干渉し過ぎたり

材料費も増すので、そこそこのサイズで決定。

 

そこそこ・・は曖昧で根拠が無いですが、

早い話が・・端材など安価で作れる大きさです。

 

まずはボード下地を慎重に切断します。

 

特に注意するのは水平、垂直で有る事は重要で

見えない配線などには注意。

台所内壁穴空き補修?.JPG

上の画像で使用中の手ノコは釘に当たり切れなくなった回し引きノコを使用中。

 

石膏ボードの下地などを切る場合は普通のノコで

切れ止んだ刃でも切断可能ですが大きさがーで取り回しが異なります。

 

木材が切れにくくなった道具でも捨てずに置いておくと

こんな場面では惜しげもなく使えます。

 

上手く切断出来たら被せ式の納まりにしますので

開口寸法が決定したら箱を加工制作し組立ます。

 

壁には5~10㎜程度で覆い被さるように

溝加工用の電動工具でシャクリ加工すれば切断部分は隠れます。

台所内壁穴空き補修?.JPG

1~3㎜前後の歪みや凸凹切りとなっても大丈夫ですが

切ってから入るサイズを確定します。

先に箱を作って後から切るのは予定通りいかないリスクが伴います。

 

組み立てた箱は背板を裏から張り、オイルステインで着色し入れ込みます。

台所内壁穴あきの収納箱?.JPG

最近は、このような↑45度の留め型の仕口は、ほとんど、しなくなりました。

まさに流行遅れの感がします。

 

むしろ・・節のある粗い天然木材の方が今風かも知れません。

これは↑一つの参考事例です。

 

※今やインターネットでハンドメイドの木工作品は色々なデザインが豊富で

 とても参考になる時代になりました。

 センスの良い他の作品をヒントにオリシナルなど自分好みを創りましょう。

 

次の事例もお楽しみに。


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