コンテナハウスの天井が雨漏りしているとの事で修理です。
蛍光灯の配線に雨水が入れば・・ショートしますので別の危険性が有ります。
ましてコンテナハウスの構造は金属製なので漏電すると危険です。
中の天井を見ると真ん中あたりで雨漏りしています。
天井の仕上げ材は一般的なジプトンボードです。
張替えの場合でも容易に手に入りますし他の残りとは
規格サイズや模様など大きく異なる事はありません。
まずは外の屋根を調べます。
角型の箱物で屋根の勾配が極端に少ないので洩れやすい屋根の形状。
フックボルトか?捻じ込みボルトか?で屋根デッキの鋼板を固定。
古いのでパッキンが劣化して防水不良になっています。
まずは屋根の雨洩りを止めてから天井の修理が順番となります。
固定ボルトの防水不良改善の為には一度はボルトを緩めて浮かしてコーキングします。
そして全面的にワイヤーブラシで簡易なケレン処置をして
古い塗膜は剥がし下地処理と掃除が必要。
防水のコーキング仕上は塗装ができる変性シリコンか?ウレタン系が妥当。
問題は、この屋根に二階で使用しているアルミベランダの足が乗っています。
この足を一時、浮かして塗装しておく必要が有ります。
そこで、よく使う手段が車用のジャッキが便利です。
アルミ製のベランダは軽いので十分な養生木材を屋根材に置き
突っ張れば簡単に浮かせられます。
この状態で手早く塗装を進めます。
浮かしてみると元々から浮かさずに塗った色違いの跡が見えます。
準備や下地処理が終えたら刷け塗りや、ローラー塗りで
通常は二回重ね程度で塗装仕上げは完了。
屋根の雨漏り原因は解決しましたので室内で天井の修理へと進みます。
まずは蛍光灯の配線を外して器具を一時撤去します。
作業の性質上、多能工・職が必要となります。
配線の脱、着は第二種電気工事士の資格が必要ですが、
この程度は、ある程度の知識と経験が有れば問題は少ない作業ですが
・・油断は禁物。
次はジプトンボードを一部分だけ剥がします。
下地は12㎜のラス地板ではなく薄い合板でした。
廻り縁の際は止めてある釘を金属切断専用のスーパーソーで擦切ります。
この作業が少し面倒で金ノコ使いの要領や、色々なコツが必要となります。
雨漏り跡の薄い下地合板は一部だけ切り取って雨漏りの原因確認後は
下地の補修が必要となります。
後は次のページに続きます。
※構造がスチールハウスなのでスチール部材と木材下地の納まりで混合となります。
臨機応変の下地組み手順となりそうです。
続きのページも、お楽しみに。