片引き戸に改造の続きです。
上部も下と同じく湾曲変形です。曲がりの度合いも、やや下部と同じぐらい。
捻じれが無いだけ、まだマシかもしれませんが・・変形合わせは面倒です。
戸尻の上部に大壁が飛び出しているので引込代が狭く標準の納まりには、なりません。
建具の大きさに対して開口巾と引込代が逆転している条件なので本来なら不可能です。
しかし最初のアルミドアの出っ張り条件よりはマシになりそうなので進めました。
まずは戸尻の建枠を先付けして仮付け調べをしながら納まりを確認します。
最初は下部付近だけ見て戸尻の引き込み代はサッシまで可能と思っていましたが
冷蔵庫との狭い隙間から判断を誤りかけたのは上部の大壁の飛び出しを見落としでした。
飛び出しの寸法は僅か3~4㎝の違いですが・・元々、狭い開口部なので大きな条件違いとなります。
よって戸尻の縦枠も、本来は上まで伸ばすのですが薄い縦枠の厚み2㎝でも突き付けています。
戸当たり側の縦枠も既存枠を利用し突き付けて上部の不足部分だけを継ぎ足しです。
これで開口の有効巾は、広く、なるべく有利にしました。
以上が基本的な納まりの確認と同時に仮付けしながら進めてみた手順です。
後は曲がりの変形対策の加工を工夫しながら進める事にします。
※次に続きますが・・本来は、こんな条件では片引き戸の納まりは無理気味となります。
この現場のみで実施しただけで、けっして他では通用する内容ではありませんので・・悪しからず。
次のぺージもお楽しみに。