照明器具で吊り下げ用の引掛けシーリング本体の配線を触る時は
電気工事士の資格が必要なので、うっかり触れない部分です。
しかしどうしても配線を抜いたり、差込み戻しをしたい時は有ります。
そんな時は配電盤のブレーカーを一部か?基などすべてか?
必要に応じて遮断してから触ったりが安全。
それでも切れているはずが、別回路だったのか?電気が通じている事も有り得ます。
そんな時は、とても危険ですから、やはり大基の遮断ブレーカーを切ります。
当然、家じゅうの電気が切れますので誰かが色々な目的でタイマーなどを
設定していれば定時刻に録画されているはずが解除されたり
時刻設定などが遅れたりとか色々なトラブルに発展する可能性が有ります。
すべての電源を切らず.に一部を遮断し、敢えて通じたまま作業する場合も有ります。
そんな時に配線が上手く抜けない時が有ります。
配線を抜くときにマイナスドライバーの先を差し込んで中の掴まれている接点を開き
配線が簡単に抜ける時と、なかなか抜けない場合が有ります。
そんな時にマイナスドライバーの巾さえ入ってむいれば抜けると思いがちですが・・
強く差し込んでも配線が抜けず引掛けシーリング本体のプラッチックが
ひび割れて壊れたりする場合も有ります。
それはドライバーの厚みが太過ぎると上手く抜けません。
下図のように二種類の形を比較すれば歴然なのがよく解ります。
形がマイナスで巾さえ入れば使えそうに思いますが・・そうではありません。
こんな簡単な事でも後が大変な困った事になります。
こんな事でも参考にして頂ければ少しは御役に立つかも知れません。
余談ですが壁のスイッチで入り切りが入ったままや、電源が来ている時に
配線の二本を同時に抜くと配線の先が触れてショートし
バチバチッと火花が飛び短絡してくっ付いたりの大失敗で大変危険です。
無資格で安易に触るのは、その時か?後から?など大惨事になる恐れが有りますので
電気が来ている?来ていない?に関わらず100V配線いじりは避けて下さい。
ここで披露したのは電気が来ていない場合に配線を引掛けシーリング本体から
すんなり抜き外す時のマイナスドライバーの形状の違いについて触れているだけです。
資格を持って作業をしていてもウッカリミスは頻繁に起こります。
余談ですが引掛けシーリング本体を和室の目透かし天井板に対して
下図のような向きで付いている場合は吊り下げ照明器具が天井から抜けて
落ちかけるかも知れません。
目透かし天井の合わせ目に有る目地で昔の物は約3㎜程度の薄いベニヤ板に
プリント印刷した物でしたが最近の本実式目地でも厚さは約5〜6㎜と薄い合板だけ。
この上に下地木材の方向性が適正に入っていれば問題ないですが・・
例えば、この現場では何も無しでした。
天井裏に野縁(ノブチ)と言う下地材が有っても方向性の違いで木材の巾ギリギリに
ビスが入り、どちらかが外れやすく不安定な止まり方となります。
仮に天井裏に野縁下地がなくても天井板の桟木に対してビスが効いていれば
今の向きで取付るよりはビス抜けによる器具の垂れ下がりや
引きヒモスイッチによる下方向に絶えず引っ張られる条件なら、さらに
器具の落下りリスクは大きく異なります。
この現場での取付例は、その辺りに関するリスク回避策が不十分だと言えます。
もしかすると未経験者の取付かも知れません。
今回の取付事例のように取付いていて、すでにビスが抜け始めて
天井板と引掛けシーリング本体との間に隙間が有る場合は一旦ビスを外して
向きを90度変えてビスを下地がしっかりしている部分に固定し直すと
ビス止め途中でも手応えで利いているか?否か?明確に解ります。
その場合は配線を抜く必要は無く、繋がったまま角度は変えられる事が多いです。
100Vこのの配線を抜き差ししない本体の取付角度を変える場合は素人さんでも可能。
但しビスの捻じ込み角度には大きな危険性が秘められています。
ビスの先端が配線に接触する配線通過穴の中心に向かう角度はダメです!
長いビスほど先端が配線に触れて短絡(ショート)して大惨事になります。
ビスの先が中心に寄らず逆に外向きが安全。しかし度が過ぎると下地から外れたり
結構、シビアな判断、手加減が必要です。
この辺りが面白いマニアックな所でも有ります。
慣れたら・・なんでもない事で色々な場面で共通する汎用ノウハウとも言えます。
この程度でしたら知識として知っていたり、万全を期すなら
実施で体感しておけば自力で可能な場合が多くなります。
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