古い建物のトイレ建具には色々な表示錠が付いています。
古いタイプの取っ手で欠点などを掲げます。
表から見て、こんな表示錠の場合です。
一番、多いのが取っ手がぐらついたまま使用していると
・・握り玉の固定ビスが緩み
いつの日か?取っ手が抜けてしまい扉が開けられなくなります。
そんな時の前兆として現れるのはグラグラ、ガタガタでも
把手の回転は出来るし扉の開け閉めが可能な期間が何か月?
何年か?続きます。
元々、各所はピッタリでは無く多少の遊びが必要な納まりです。
一番、大きな原因としては把手と軸を固定しているイモ捻じビスの緩みです。
これは旧式の為、マイナスのビスですが最近のはプラス溝のイモネジとなっています。
緩みならドライバーで締め直しすればグラグラは治ります。
遊びを少なくし過ぎると取っ手を廻した時に戻らなくなることが有ります。
よって最初から1㎜ほどの隙間、遊びでガタツキが当たり前の物です。
問題はイモネジ、その物か?または相手側の溝がバカになっていれば
締めても固定されません。
その場合は本体の取替えが必要です。
内側は、こうなっています。
ガタガタが増える感覚は徐々にですから毎日の変化は気が付きません。
下図は室内側の横ラッチ錠の本体部分です。
解りにくい図ですが参考にして下さい。
このタイプは欠陥が多くあり最近ではほとんど
両玉のハイス表示錠に変わりました。
取替えの場合は加工穴の位置や納まりが適合しないので、
すんなりとは交換できません。
加工技術が乏しい未経験者の場合は現物と同じタイプでの取替えが無難です。
最近のハイス表示錠は扉の厚みの中に丸穴をあけてラッチ金物が扉の中に有りますが
このタイプは扉の内側にドア表面にベタ付けです。
扉に取り付けるのは4本のビスでベタ付けなので、とても簡単です。
但し取付位置に下地木材が有ればビスで固定可能です。
扉と閉めた時の柱側での納まりが、こうなっています。
ここでは簡単な樹脂製の戸当たり専用部材が付いていますが
内部取付金物が干渉する為、一部を切断、除去しています。
本来は、こうなってしまう戸当たり材の後ろには
隙間防止の為に別な目隠しが必要となりますが
このように何もしないのが多いです。
取り付けた時の出っ張りが邪魔になるからです。
対策とすれば戸当たり材の巾と厚みで奥行巾や被り厚さを多くすれば
隙間は塞がります。
ドアを閉めた納まりは、こんな感じ。
欠点はこの状態でわかる通り戸当たり材と横ラッチが干渉して隙間が出来る事。
悪意で、外から、ここを覗けばトイレ使用中の姿が丸見えです。
もちろん中から隙間付近に除き防止の目隠しをすれば隠せる程度です。
最近では当たり前のステンレス丸形、握り玉が付いているハイス表示錠に
取替えする場合は、この穴が不要となり、プレート金物を外して
隣に別な穴あけが必要となり、この不要穴は塞ぐか見苦しいまま残るか?となります。
同じ物で交換か?ハイス表示錠に取替えなら材料はアマゾンなどでも調達可能。
不調なら、いっそ別な物に取り換えたいと思っても納まりが異なると
加工穴が見えたり大きな傷が残ったりで問題が生じます。
現在の把手がグラツキ程度なら締め直しで困り事の解決となります。
グラツキ修理として必要な遊び代を設けて必要以上の遊びを無くす手加減は
イモネジを仮止めした状態でノブを時計回しでストップする位置まで回し
手を離せばノブは元の位置に回転して戻るのが普通。
右回しで締め込み増しになるのできつくなり戻らなくなる手前で固定が最善です。
右端に回してきつくならず遊びが有るのに元の位置に戻らないのは
中のバネが経年劣化で破損かと思いますので、この場合は交換が必要。
それでも手回しで元に戻せるので長年、そのまま使用しいる方も居られます。
別の新品に交換をしても穴あけ加工や埋め木の技術力が必要になったり
簡単な調整だけで直る事だったかも知れず最初の判断が大切です。
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