簡易水洗の本体取り付けの続きです。
下図は便器本体と排便管が接続する大切な部分で
丁寧に作業する必要が有ります。
ビス止めした床タイルの上に固定したフランジ部品ですが
この辺りの施工は現実的には、すでに便槽内に
汚物が有る程度溜まっている状態に施工する事が多くなります。
よって臭気対策など別な配慮も必要で
工具を排便管の中に落とすなどは・・もってのほか!(^_^;)
タイル床との樹脂の周りには防水コーキングは
しておくのが賢明です。
便器本体の据付後にロータンクを接続してから
リンク金物の棒を差込みしてから外れ止めの割りピンを
入れて抜け防止となります。
フラッパーの開閉機能でリンク部品の金属棒の先端
これが簡単そうですが狭い場所なら作業者の頭が奥に入らず
現物を見ながら差込み位置を確認する事が困難となります。
この辺りが設計図に納まりの絵は書けますが
作業が出来ない、もどかしさが有ります。
そんな時は便器を据え付ける前にロータンクも先に組み立てて
リンク金物も差込みして割りピンも取り付けて全体を
フランジ金物に入れ込めば良いのですが危険となります。
ヘタするとロータンクの便器本体の接続部が破損する
大失敗も有り得ます。
気を付けて、割りピンの入る穴の角度や位置を前もって
確かめて置けば後は手探りでも可能です。
この辺りは皮膚感覚で指の表面に目が付いている感じで
僅かな穴を感覚で察知し位置を捕らえますので
人間の五感は、とても素晴らしい機能だと改めて感じます。(笑)
そしてロータンク取付後に手洗い給水管の接続となりますが
これも最初から仮り組みして納まりを確認して置く必要が有ります。
接続ナットも軽く仮締めして締め付けトルクの限界や外れ止めの
差込みバンド金物の上下位置は勘違いしやすいので確かめが必要。
そして最後に手洗い蛇口の先端キャップが簡単に外れ
落ちてしまいますのでシリコンコーキングで接着が必要。
何れは落ちてロータンク内部に入り込めば
フロートに挟まれば水が止まらなくなります。
取説など書面は一回だけ見ても把握しにくいモノです。
そこで続けて何回読んでも理解できる訳でもなく
コツは有る程度時間を置いてから時々読み直すのが
スンナリと解る事が多いかと思います。
良くあるパターンとしては経験者に限って
知ったかぶりをして取説の肝心なところを
見逃して失敗や手直しとなりがち。
便器本体とロータンク廻りの組立が終えたら
止水栓と給水ホースの接続となりますが同時に
オーバーフローの排水ホースの接続も必要。
これは簡易水洗の特長であり余分な排水は
便槽の中には絶対に入れません。
これは鉄則となります。
ここまでは、すでに便槽や導入管、排便管の納まりが
適正での前提を基にした後続の施工手順例となります。
それ以前に便槽を埋め込む時に地下水や
地盤が大雨などで冠水、水没した時に便槽内に水が溜まるのは
そもそも失敗策となり後で手直しや維持管理が困難となります。
便槽と排便管など各所の継手などの納まりは別の意味で
とても重要な基本ノウハウが必要で別の機会に触れますが
参考の為に埋設途中の画像を一部アップして置きます。
地中内で隠れるからと
防水の甘い仮挿しのままでは漏水して便槽の中や外へ洩れても
余計な汲取り料金の支払いや衛生面でも大変な大失敗となります。
次は洗浄便座の組み付けなど仕上げ作業に入りますが
ワケ有って中古品の修理試しを兼ねて耐久性の
追跡調査を含んだ内容に続きます。
お楽しみに。