畳間をフロアーパネルにする序盤の続きです。
白蟻の防除策の薬剤散布後に連続して
転ばし根太を取付しますが
周辺を取り付ける時には古い建物には特に
事前、確認しておくべき事があります。
それは建物その物や部屋の床全体が
水平か?否か?の現況を把握し
次の改装、修理に関して不具合が有れば
予算が上回っても徹底的に直すのか?
又は、許容範囲程度なら、それなりで良いか?
もちろん部屋の隅々との各辺での直線性は
横での出入りは真っすぐに越した事は無いですが
普通は飛び出しの出入りや歪みは有るモノです。
上下の高さに関しては全体の水平レベルは
真っすぐに越した事は無いですが
古い建物は地盤の陥没や自然劣化などで
高低差は有り得ます。
しかし辺の途中での凸凹変化は修理工事に
伴い改善して施すのが通常対処です。
[よろずの神様]
後で分かりやすいのが足の長さがキッチリした家具や
箱物家具を床に置いた時に四隅にガタツキが起こる時ネ!
まッ・・隙間にクサビ入れたりパッキン挟みで問題ないけどね。
一部屋の端で水平高さが1~3㎝ほど違うのはザラで
全体や中間での高低差で5㎜前後は有り得る事として
細かく問わないのが通例かと思います。
部屋全体の床が絶対に水平で有るべき場合は
後で内壁や開口部、天井も改造して
新しく変わる予定なら絶対に床は水平レベルに
しておく必要が有ります。
今回の現場は床全体の水平は関係なく
四隅を現状高さで納める事で進めます。
途中の凸凹はそんなに酷くは無く
転ばし根太の下場を削ったりパッキンしたりの
微調整で床板下地としては納まります。
古くない建物でも地盤に問題が有れば
床にビー玉を置いただけでコロコロと
低い方に転がる例は欠陥住宅の問題で良くあります。
それは程度の問題でありどこの家でも
部分的には多少の傾斜が有ります。
しかし見た目で分かる場合や
立っただけで平衡感覚で傾斜を感じるのは
日常生活で色々と大きな不具合ともなります。
さて転ばし根太の取付には撤去した畳の厚さで
高さ寸法の違いにより異なります
今回の現場ではスタイロ畳で厚さ55㎜前後の物でした。
仕上の床板厚さが12㎜なので差し引き43㎜の
根太厚さで敷居など他の床天場との段差はゼロですが
実際は3㎜ほど床板が面落ち下がりになるのが理想です。
そして古い畳下地板の天場は粗いので凸凹が5㎜前後として
転ばし根太の厚さは38㎜角の赤松下地材を使用します。
いわゆる天井野縁と言われる下地材で
本来の根太には細過ぎて強度も劣る為に使用しませんが
既存の床下地が有り、その上に数も増やし転ばし並べ
間隔も20㎝~30㎝程度のピッチなら問題は有りません。
ただ大きな違いは厚さ12㎜程度の構造合板を
捨て貼りする近年に主流、下地の場合は、
さらに薄い根太厚さに変更しないと納まりません。
その場合は米松の60×25~27㎜程度の厚さが
取り扱いや経済的にも妥当となります。
この現場では捨て貼り下地はしないので
38㎜角の赤松、下地材を用います。
まずは部屋の周辺に廻して取付しますが
この時が全体の二割を占める大切な工程とも言えます。
何気なく取り付けても偶然、うまく行き問題無く
納まる事も有りますが、要所要所で是非の分かれ道が
存在します。
例えば壁際の畳ヨセ材は不安定な物で後で変な動きや
逃げハズレ、隙間空きなど手直しになる可能性を秘めています。
取り付け時には木工ボンドで接着とビス止め。
動き易い相手木材は引き付けて固定する為に
ビス穴は効かしだけではなくバカ穴との違いを
使い分ける必要が有ります。
この穴あけ配慮は木材の割れ防止の効かし穴あけと
御互いがピッタリと締め付けられないネジ効き現象の
隙間空きを回避する為に引き付け効果を即すバカ穴あけは
現場では原理原則ともなっている定番の基本ノウハウです。
この辺りは現場の本番前に理解しておく
基礎知識、売りネタ、ノウハウなどです。
高さの違いで後から張る床板が敷居の天場など
相手より低いのは、まだ良いですが逆に床板が
飛び出し過ぎは納まりが失敗となり、やり直し、
手直しなどで材料の不足、調達直しなど大問題となります。
特に長い敷居などの途中は上げるべき?
下げるべき?など現状と後の為に施す改善策が変化しやすく
成り行き任せでは後で建具が入らない、又は外れるなど
後では建付け直しや敷居を取り替えた方が良かった、
それが早かった、など最初の判断を見誤る場合が有ります。
周辺の取付が終われば
中間の転びばし根太↓の取付けとなります。
続けたいですが・・やっぱり
ここで一区切りつけます。(^_^;)
この床工事(二部屋で約6坪ほど)の続き間で
この後に繋がる全体の物語は業者に依頼すると
材費約¥90,000~¥120,000と+プラス
施工費約¥90,000~¥120,000(税別)の
合計=約¥180,000~¥240,000(税別)
・・が施工分野での実費価格帯。販売管理費は別。
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[よろずの神様]
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関わり方に応じて実用・実益が可能になるかも知れません。
これで、[畳間をフロアーパネル床板に改造3/10(床下地に転びばし根太取付)]の 物語は幕!です。
次のアップは[畳間をフロアーパネル床板に改造4/10(転びばし根太とフロアー張り始め)]の続きを、お楽しみに。