古い電気ストーブのメンテナンス例です
温風を噴き出すタイプではない100v電源の旧式タイプが
とても危険な状態で有った事を偶然、発見できました。
それは関係者の何気ない行動によって発見されました。
普通に歩いていると足元で「バチッ!」と大きな音がして下を見ると・・
このように↓古い電気ストーブのコードが切れて黒焦げになっていましたとの事。
よく見ると電源コードの、あちこちで折れ曲がりが見られます。
ビニールコードは古いですが固めで一見、強そうに感じますが強くて硬いのではなく
劣化による硬化状態です。
コタツの布コードなどは通電時間が長くなると過熱して柔らかくなり過ぎて
フニャフニャになりますが、その逆です。
硬く劣化している、このビニールコードは、まるで、お菓子のポッキーのように
曲げれば、その部分でポキポキと折れます。
多分、長時間の通電でコードのビニール被膜が過熱で柔らくなり
電気を消して冷めて樹脂が硬化収縮し改めて通電の過熱でフワフワ状態
切って冷えて凝縮硬化を繰り返し劣化して折れたと思います。
樹脂系統は過熱と冷却を繰り返すと柔軟性が無くなり脆くなるのは
樹脂パイプのバーナー炙り加工で承知しています。
本体の付け根も良く見ると折れ曲がり線が裸になっており
器具本体のカバーは金属製なのでショートして↓火花が出る直前です。
これほどになるまで使い続けずに↑もっと早くから「新しい安全な物に買い替えろよ!」です。
周辺に燃えやすい物や綿ホコリなどが有れば燃え移り建物に燃え移り火災となります。
問題はストーブ本体に付いているスイッチを入れなくても電源コードが接触し
二本の裸線が容易に短絡してしまい発火する所が恐ろしい状態です。
もし本などが電源コードの上に置かれていても、その重さや
他の物がさらに積み重なれば・・
発見した時のように人の足でコードを踏みつけたら・・
劣化した被膜がポロッと取れれば簡単に短絡します。
スイッチが・・入ってなくてもです‼。
人が不在の時に何時、発火しても不思議ではないトラッキング現象と同じです。
さっそく分解して↓中身の配線まで調べて接続直しが可能か?否か?を調べます。
幸い電源コードだけの品質限界だったので取り換えて再利用する事にしました。
(まだ・・使うのかい‼)
電源コードは動くと本体内部の色々な配線が動いて別な短絡事故となりますので
本体に貫通されている穴には動き止めの対策をして配線の接続も
素人配線の撚り結びだけでは危険です。
ここはリングスリーブの圧着、接続部品を使ったり
ハンダ付けなど専門作業が必要です。
(そもそも大切な時間を消費するより・・金銭支払いの買え替えが本筋だろ‼)
未経験者や無資格者がするには危険に繋がるので、
よほどの注意や有資格者などからの
支援に基づき関わって安全第一を優先にすべき対処です。
(他の有資格者だと・・絶対、買い替えだろうな‼)
危険な状態は脱して安全に再利用する事が出来ましたが
復活すれば、とても味わいのある関わり事です。
今時風の電子部品がほとんど使われていない
アナログ的で単純な仕組みですが長年使用できます。(^_^;)
(もう、これはどうしようもない・・自己満足‼)
この作業は危険ですので中途半端で曖昧な気持ちでは、しない方が賢明です。
次の現場事例もお楽しみに。