古い木造の借家に洗濯機、置き場の屋根造り例の
詳細を続けています。
まずは↓何も無い、こんな状態からでした。
現場で取り付け施工する前に
構造材の材質や等級を決定し必要数を調達。
この時点で必要なのが材料の明細書。
サイズや数量と等級などや各部材ごとの単価も必要。
この辺りの役割は設計や見積り業務の
施工管理としての役割や大工職人としての
リーダー的立場で受け持つ領域。
その後に材料の表面加工や仕口加工など
事前に、しておくべき施工の工程となります。
場合によれば現地で取り付け直前に実施する場合も有り。
いよいよ現地で取り付け本番ですが先に必要なのが
給湯器専用の電源、露出配線が垂木掛けと干渉するので
下に下げて取り付け直しが優先的作業。
この辺りが多能工が必要となる場面で
この程度でも電気屋さんに外注しないと
進められない大工さんは、結構居られます。
厳密には配線の接続作業ではないので電気工事士の
資格が必要なほどでは無いですが人それぞれで
対応の守備範囲として可能か?否か?が異なる場面。
この辺りも得意分野とすれば、かなり優位性があり
効率や対応範囲での希少価値として差別化になります。
次は↓いよいよ構造材の現場取付となります。
まずは↑垂木掛けを外壁に直付けします。
この時には外壁の表面素材と下地材や躯体の構造材や
種類や位置などをほぼ把握し取付の施工方法を判断します。
それに対して、どのような工具や要領で施すか?
そして、それを遂行する為のビスの選択や止め方の
要領など道具の使いこなしでは基本知識・技能が必要。
これらは現場の本番前に習得しておかなければ
間に合いませんし動作が不自然となれば傍目に見れば
不安感や心配を煽り危険性もあり曖昧な関わり方は
本人は基より関係先にも色々なリスクを負います。
次の工程段階では重要な桁と柱の取り付け。
この辺りになれば大きな木造建物の一部を
手がけるのと変わらない基本的なノウハウが必要です。
そのような詳細は今回パスしますがとても面白い
内容が含まれており他の件と重複する事も多く
非常に再現性の高い応用ノウハウで頻度も多いです。
基本ノウハウは詳細なピースの点とも呼べる事で
数多く点在しますが無限では無く一定数で
その対策は、ほぼマニュアル化が可能。
慣れれば肚落ち感覚となり無意識に動作が進み
ストレス無く動けて無我の境地のように淡々とこなせます。
次の工程は、とても重要な桁と柱の取付。
この工程は↓案件、全体の出来栄えを左右するほどの部分。
桁のサイズは↑半割材を縦に使い、この屋根の規模なら
ギリギリ可能な納まりですがコストと手間に合うなら
柱と同等サイズ形状か?それ以上の背の高さい材が一般的。
取り付け方は左の端は既存外壁にベタ付けで太目、長目で
破断しやすいコースレッドビスよりも少し強度の有る
パワービスを3~4か所で既存の躯体、構造物にある程度の
ベタ付け長さでビス止め固定。
反対側の右側は独立柱との組合せでは柱側の上部を
半欠き込み仕口にした状態で欠き込みに乗せて
桁の正面からビス止め3~4か所で柱側に固定。
取付要領やポイントとしては柱、桁とも2部材は
瞬間的にでも仮置きや仮止めしながら不安定な状態から
安全に固定していく手順が必要です。
ヘタすると大ケガや大失敗となる、お決まりの
想定リスクが色々とですが3~4例の最低数は有ります。
これらは在来工法で木造建物を組み立てる時に
必要な法則みたいな現象と基本対応策例とも言えます。
対処が簡単そうでも実際にやってみると困難だったり
物理的にも、それなりに重量と長さの有る材木部材が
シーソーの原理や重力の原則でレバレッチ(テコの原理)が効き
異様な力が働き人間の腕力や体制だけでは部材の変化を
コントロールできない応力が働き転倒や落下により
思いがけない労災事故や破損など色々な損害へと成り得ます。
※この辺りの因果関係での出来事例は多岐に渡り
簡易に説明できないですが面白い部分なので
別の機会が有ればアップします。
タルキ掛け材と桁や柱の3点が取り付けられれば安定した
骨格となり躯体・構造材・軸組みなどと呼べます。
これに、あばら骨のような役割で下地材とも言える
タルキや横桟木を取付てビス止め固定します。
昔は、ほとんどがビスよりも釘打ちでした。
今では考えられませんが古い物の解体には
まだ接続方法として釘打ちが存在し抜き方など
色々な知識や要領は釘特有の現象や性質が有ります。
※破断リスクではヘタなコースレッドビスよりも
粘り強さでは釘抜の方が強い事も実証されています。
但しスッポ抜けの欠点は大きく止め方によります。
次の工程として
タルキ↓はタルキ掛け(既存建物の外壁との接続材)との
ツナギや屋根の受材で非常に重要な役割となります。
ポイントは上に乗る横桟がたわまない程度の間隔と必要数で
ここでは1m前後のピッチで設定しています。
問題は軒先やケラバの飛び出し長さと、そもそも
最初の設定で必要な屋根の勾配度合いで
緩過ぎず、きつ過ぎずの機能性や見た目の度合いで
設計デザインの判断力となり施工途中や後にも
大きな違いが生じ、是非を問われます。
次の工程で
横桟木は↓波板材の下地材として必要不可欠な部材。
やはり波板材のタワミ固さに応じた間隔と本数で配置。
ここでは約40㎝前後のピッチでの設定で、これ以下は
詰め過ぎで不経済、60㎝以上の間隔は波板がタワミで
積雪時などは強度的に劣り欠陥の納まりとなります。
※余談ですが
もしも、この規模で屋根下が室内仕様になるならば
垂木か?横桟の上に厚さ12㎜程度の構造合板を野地板として
ビス止めしてから防水ゴムアスルーフィングなどを敷き詰めて
波板を張り下地の防水対策が必要となります。
この案件の場合は野外で採光の透過性が必要な為に
野地板合板は不要な工程となりますので必要ありません。
以上が躯体・下地となる全体の3/5範囲での詳細でした。
自力対処に挑みたい方へのコーチング支援の提供は
このようなイメージ構想に必要な項目を、お知らせ提供します。
次回は、4/5範囲の説明ページとして波板張りの詳細を掲げます。
自力対処で・・・日々を楽しく快適に過ごすビジョン!
業種は・・住いの困り事解決
(一般建築で主に在来工法木造建物に関する領域)
関わり方は・・フリーランス
(関わりペースや責任度合いの切り替えは自由を得る自主選択)
日々を楽しく快適に過ごすビジョンを実現するには
自己肯定や自己効力を自覚できる為には得意ネタなどは必要です。
以上の事を大枠・方向性として捉えて今後は
その中に点在する極小ピースとして色々な事に関り価値の有る
売りネタらしき・・最小ピース(基本ノウハウ)・・などを
ランダムに記事アップして、お届けします。
それはとてもアナログな事や経験者にとっては常識的か?
むしろ時代遅れや最善策ではないかも?・・も含まれます。
当然、私の未熟差さで誤り内容も含まれるかも知れませんが
その辺りの曖昧さ、不確かさは御了承願います。
現場・実働で使える動作や体感を伴う事で
慣れれば・・フローになれる!(ゾーンに這入れる!)
・・内容を掲げます。
(※長距離ランナーが有る瞬間から無我の境地でフローになる状態。)
※各自が必要時に自力で実施してみたい時に役立つ事柄を
実動、体感作業と配慮対応など2軸のランダムで掲げて行きます。
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