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用具・材料・や各種基本の対処策、準備からリアルで変化する実務行動や現場での支援策の提供を御試し、御利用下さい!

エアコン室内機から水漏れの単純な原因例

記事アップが無いにもかかわらず希少な方々ご覧頂いているらしく

誠に有難う御座います。

 

暑さが増す中、いかがお過ごしでしょうか?

 

只今、現場対応が多忙の為に各種、支援提供のシステム創りが

長期間に渡り先送りになっていますが

とりあえずリアルな現場内容をアップさせて頂きます。

 

エアコンの室内機からポタポタと水漏れすると驚きます。

 

そんな場合の原因推測では

1.室内機の内部で排水口に異物が詰まり

ホースに排出されずに室内機の中でオーバーフローして

ポタポタと水漏れになる事が考えられます。

 

2.次に多いのが外部の排水ホースの先端から

害虫(蟻・ダンゴムシ・ムカデ・ゴキブリ・その他)や

蜘蛛の巣、土埃が入り込み中で詰まり堰き止められ排水ができず

ホースの中に水が溜まり逆流で室内機に溢れて水漏れ。

 

通常は以上の二通りが多いかと思います。

 

そもそも、この案件に関わる切っ掛けは別な案件時に

御客様の御相談で他の専門業者が近年、取り付けた

エアコンのトラブルです。

 

当初は配管の化粧カバーを付けずみっとも無いので

手直しをしてもらったがその後ドレン排水ホースが短く

通路の土間に垂れ流しのままだったので延長の手直しが有り。

 

その後は室内機のドレンホースと室外機ドレンの二ヶ所排水なのに

室外機からの排水は必要ないとの判断からか?

室内機のドレン一本しか延長していなかった。

 

やがて、そのホースから排水が無くなり代わりに

出ないような室外機のホースから水が出だしたが・・

延長していなく通路床面に垂れ流しなので

御客様が困り果て、しかたなく空き缶に排水水を溜めていた。


そして、しばらくすると・・

室内機から室内に・・水が漏れだした!

 

御客様は、空き缶に溜めたので自己責任かも?との思いや

その業者に再三、クレームをつけて手直し要請するのも躊躇し

別の案件に伴いご相談を頂いたのでした。


まず下図は↓エアコン配管の外壁面の状態です。

 

よく見る納まりかと思いますが室内機の水漏れによって

外部のエアコン配管を入念に調べると僅かな違和感に

気付きました。

一見、分かりにくいですが・・

今回の事例は、そもそも配管の仕方に配慮が欠けていた

施工ミス、または僅かなリスクを見落としたような原因です。

 

外部の配管を見ると通路の手摺の下、モルタル笠の上部に

乗せててあるだけの配管が外部に垂れ下がり中央付近が

垂れ曲がりドレン排水が溜まっていたのです。


配管を持ち上げ直すとドレンホース先端から

溜まっていた水がドバっと出ました。


多分、施工してすぐは水平に置いてある状態なので

ギリギリ排水されていたが風や振動で外部に垂れ下がったかも。


垂れ下がると溜まった水量、水圧の抵抗で自然排水は出来ず

室内機側に向かってドレンホースの水が溜まり逆流で
最後は室内機から室内に水漏れします。


上図のように↑水平距離の長さが垂直距離よりも多いので

溜水の水圧抵抗が僅かに増すので水上の溜り水が、すんなりと

水下に流れない物理的な現象です。

 

霊媒ガスは高圧なので配管が曲がりくねっても通過します。

しかしドレンホースの水は重力によって自然に流れ落ちる

勾配か?横の距離よりも縦の距離が多い重力効果が必要。


水平の場所で横幅が狭い所に置いてあるだけの配管が

風や振動などで外にズレ落ちた為です。


二ヶ所ほど固定バンドでビス止めか?接着などで

固定しておけば良かった事。

 

なお、この後の処置としては、根本的な原因が分かれば

ヘタに私が手直しや応急処置を、してしまうと

お客様が最初の取付業者に再度クレーム対処をして貰うなら

部外者が勝手に手を出さず、そのままがベストです。

 

本修理までの、とりあえずの応急処置としては下図のように

垂れ下がり防止策をします。

後日、施工会社に手直ししてもらうか?自分で対処か?は問わず

配管の固定バンドなどで二ヶ所ほど固定します。

 

止め方は躯体の天場に穴あけカールプラグを挿入でビス止めが良さそうですが

穴あけで防水効果が悪くなるのでシリコンなどで接着するのが無難。

 

または配管の下側接地面にシリコンや両面テープで接着も有りですが

雨水の切れが悪くホコリも溜まりやすく別の問題ありで

ベタ付けは簡単ですが、あまり御勧めできません。

以上ですが、この件は他業者の行いの結果を

部外者の私が後から検証し原因を特定したに過ぎず

誰しも起こしがちな些細な配慮不足が原因です。

 

しかし似たような事は誰しも起こり得ます。

 

様々な勝負事の結果が出てから敗者の欠点や敗因を指摘する

解説者的な評論になりがち。

後出しジャンケンで勝つような事かも?(笑)

 

やはり施工前や途中、または後からでも早く気づき

悪い結果が出る前にリスク回避策を講じるか?否か?の

判断には敏感で有りたいと思います。

 

楽しさを味わいながら色々な自由さも得る

クリエイターを目指すなら、この辺りへの

関わり方の違いで価値提供を目指す心がけを定着したいです。

 

次のアップを、お楽しみに。