前ページからの続きです。
いよいよ既存トイレ汚水配管への接続へと進みます。
床下に潜り込み作業できるか否か?が大問題です。
この現場は事前調査の結果、作業スペースがあるので
床下接続を選択しました。
床下が残土などで埋め戻しや別な配管や基礎の閉鎖など
作業が困難の場合は外回りに迂回するの配管になり、
かなりの無駄長さが必要となります。
状況によれば計画そのものが障害物や諸々の理由で
実施できない事も有ります。
トイレ床下の既存配管は、このようになっています。
希に後から改造した水洗トイレの床下は不用な設備の配管や
解体廃材などが残っていたり容易に撤去できない残存物で
簡単には接続できない場合がありますので
状況は大きく異なります。
やはり最初の正確な現場調査が重要です。
既存配管との接続は差し込み代や逃げ代が不十分で、
やりとりソケットなどの中間継ぎ専用材が色々ありますが、
実際の現場では、ほとんどが継ぎ手長さを最短にしても、
それらさえ使用する、ゆとりが無く
施工困難となる場合があります。
この現場では既存便器を外し既存トイレ内から
縦管を入れ直す手順にしました。
まずは既存便器を外しフランジが浮くように
固定ビスを外しておきます。
この場合は便器本体とロータンクは容易にずらせるなら
無理に外す必要はありません。
ヘタに外すと密結パッキンなど接続部品が劣化していれば
無用な取替えが生じます。
既存の配管とフランジも接着部分は外す必要も無く
縦管の差し込みが容易に出来る
上下の逃げ代が有れば良いだけです。
接続時のミスを想定すれば
フランジも新品の取替え部材を用意しておいた方が無難です。
作業上の納まりや作業途中には汚物の付着で
嫌悪感が生じる場合は既存配管は再利用せずに
新規に変更します。
次は汚水管接続の本番へと進みます。