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重要な既存トイレの床下汚水管への接続へと進みます。
ポイントは最低限の差し込み継ぎ手長さの確保です。
そして湿気や切断仕口不良などによる接着不良の回避策。
具体的には接続面の切断角度を極端な斜めでは無く、
なるべく直角に切断します。
切り口が曲がった場合のVU100なら許容範囲は
最大でも約10㎜以内ぐらいです。
多少の切断不良が有っても管底部が長く上が多少短いのは
接着不良や漏れは防げます。
しかし逆に繋げた状態で底が明らかに短いのは
濾水の恐れが有り切り直しが必要。
そして切断面の外側へ差し込みやすい十分な面取り加工が必要。
これらの仕口加工が既存管へ作業するのが、
なかなか面倒ですが、とても大切。
十分な差し込み長さと長過ぎて切り直しが必要か?
など確認の為に仮入れ試しなども重要。
接着直前の湿気はダメなので乾燥状態も確認の上で本付け作業の開始。
この時に必要な差し込み力や手加減や回転によるズレなどは
経験が必要かと思います。
熟練者が自信を持って挑んでも不可抗力や未知の出来事で
ミスは生じます。
最初から想定できる初歩的な失敗事例は回避策の練習で回避が可能。
接続が上手く行ったら残土の埋め戻しをして、こんな感じになります。
今回、既存トイレの床下汚水配管の作業全体はこんな感じでした。
どちらかと言えばやり易い方であり、どこの現場も、
このように既存床下配管に増設できるとは限りません。
肝心な内部での水下での接続が終えれば水上に向かい
外部の配管接続作業へと移ります。
外部配管を先に着手して上手く行っても水下側の
接続が実現していなければ配管コース全体を見直し
変更しなければならない事もあるので肝心な所は
先に終えるのが賢明かと思います。
次に続く。