前ページからの続きです。
表面の床板を剥がすと2層目の古い床下地が有りました。
根太一本分ほど元は床が下がっていた状態でした。
どんな理由なのか?不明です。
トイレの床はトイレ用のスリッパを室内に残しトイレドアが
内開きならスリッパがドアに当らないほど思い切り
床を下げる場合が時々有ります。
汚水管の位置も改造が必要なのと床下が
異常な湿気が有ると困るので切断開口。
思ったほどの湿気は無いですが通気口は、まったくなし。
外部も無し、室内側の間仕切り基礎も通風口が無く
トイレのみ閉め切り状態。
基礎の強度は良いですが換気が悪過ぎます。
それで過去にカビだらけになったのかも?
既存の汚水管を見ればとても無駄なコースで、さらに・・
有ってはならない水下が細い管。
便器側が100mmで末端が75mmの汚水管です。
本来なら逆で無ければならないはず。
この建物の年代なら当時は75㎜が主流。
便器側が100㎜なのが上等過ぎるのを取付前に
仕様書を見逃したのか?。
当時ではイナのカスガディナーのこのタイプはグレードが高いはず。
おそらく汚水配管の先行施工時に便器側は75㎜のはずで
100㎜接続は予測していなかったのか?
異形継ぎ手の逆でも問題無しと判断した模様。
しかし明らかな手抜き工事と言える納まり。
しかもロータンクへの止水栓に行く給水配管の継ぎ手に
SKソケットを使用しています。
これは配管のコースや中間の位置から見ても
スッポ抜けのリスクが大きい場所。
幸い上部が根太に突き当たりなので上方向への
スッポ抜けは免れているだけ。
最初から根太で押える為に施工しているなら、
これも有りかもしれないが偶然なのか?真意は不明。
給水管は鋼管なので地盤近くは錆びが目立つ。
ねじ切り加工部分は薄くて錆びの影響が有りますが
肉厚はまだ残っているようなので今回はパスをしたが
Hi樹脂管に取替えも有りでしたが、ここだけではすまず
外から古い鋼管は取替えが必要で外部の接続は
別の話になるので次回に持ち越しでパス。
汚水管の移変、改造は不要部分を切断して短距離に改善。
奥の給水用の鉄管は、たぶん内部は樹脂被覆の
ライニング鋼管だと思いますが真意は不明。
取替えの必要が有れば、外から手を突っ込んで対処可能なので
将来的な課題となります。
この場に合わせて通気口を設けて床下環境を改善する為、
基礎に穴あけを提案し 次に続く。