前ページからの続きです。
いよいよ床合板の下地作り。
施工途中では必ず給排水の配管に
異物が混入しないように仮塞ぎが必要。
この養生をする人と、しない人ではリスク管理能力が大きく左右されます。
※余談ですが
当然、気遣いをしてくれる人に作業を依頼する方が安全で有り、
その対処は見せ所でもあります。
この辺りの意識の違いで、その人の信頼性は他の関わり業務に関して、
ほぼ例外なく共通されると思います。
この程度のリスク回避は想定内であり別の所では、
誰しも予測できなかった本当のリスクが存在します。
※本題に戻ります。
汚水管は少し斜め継ぎ手なので直立てでは無く
沈み込みリスクが有ります。
敷石などで安全の為に受けて置く必要が有ります。
給水管のSKソケットの継ぎ手は上部が床根太で押さえ勝手なので
スッポ抜けの危険は無しと見ます。
増し締め付などヘタに手を出すと安定しているパッキンが
一挙に劣化現象が現れ水漏れのリスク有り。
将来的に外から改善する見込みなので今は触らないのが無難です。
転ばし根太組の次は合板下地張り。
下図の五枚は編集加工で斜め端がカットされています。
この時に合板は一枚もので済ませたい所ですが
入り難く壁からは止水栓の飛出しなど障害物が有る場合は
理論的にも入らない事が多いので2分割の張り方が妥当。
やはり二枚組で張る事になる場合は切断位置が
便器の下でなるべく奥の方で継ぐのが良いでしょう。
当然、お決まりの策として汚水管の樹脂には合板下地や
根太材は接触させてはなりません。
摩擦音でギシギシ床鳴りがして後で必ず手直しとなります。
仕方なく接触するならゴムやビニールテープなどを挟み
摩擦音を防ぐ処置が必要。
床のCFシートを突き付け合わせで切断し
張り付け仕上も完了。
この時は巾木は後付けが能率的です。
しかし、この現場のように取付済みで剥がし直しすれば
面倒な事になる場合は、しかたなく突き付け張りとなります。
CFシート貼りの突き付け合わせ切りは慎重に切り合わせ。
僅かに曲がり癖が有ったり壁面や敷居の当り角度が、
それぞれ違うのでヒカリ合わせ切りが必要。
※なぜ・・ヒカルと言うのか?真意は知りません。
私の勝手な想像では・・
曲がり癖を控えて写し取る・・意味かも?(^_^;)
その場面は知識と施工要領など技能の見せ所でもありますが
・・ほぼ定例化されています。
新しい腰掛け便器の取付となり専用のフランジを
所定の位置と向きで取付。
この時点で壁面からの指定寸法が空き過ぎると
便器が壁から離れ過ぎ。
逆に狭過ぎると便器が壁に当たり、入らない時は
配管の手直しとなり大失敗となります。
したがって最初の汚水管の位置決めはとても重要です。
便器本体が据え付けられたら便座の取付戻し。
床CFシートと巾木のシーリングは便器本体の取付前が
やり易いのは言うまでも無く
後からは手間損となります。
後は洗浄テストと水漏れチェックを繰り返し試して完了。
御客様はとても満足されていました。
以上でトイレの件は終わります。