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トイレ増築1(解体03)

前ページからの続きです。

 

土壁を撤去した後の続きで同じく解体作業ですが

破壊的な解体ではダメなので慎重に対処。

既存のアルミサッシ枠を一部、残す為に切断したり

不要部分は折り曲げて撤去します。

既存の外壁も一部は残す為にサッシ枠が入りこんでいる

奥の方は邪魔にならないのなら
外壁の強度を損なわない程度でそのまま温存します。

取り易い所は取り、取りにくい所は残す納まりです。

まず小窓サッシ枠は簡単に外れましたので取り除き完了。

その後、雨戸枠のアルミ縦フレームを外しますが

取り付き部分の耳が壁の中に埋まっています。

固定されているのはサッシ耳に部分的に止めてある何本かの

釘なのでその位置を推測し平タガネを打ち込み2~3㎜の

隙間が開けば金ノコを差し込んで釘を挽きちぎり切断します。

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これで余計なモルタル外壁を壊す事なく簡単に

邪魔な埋め込みアルミ枠は引き抜きができます。

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次に雨戸枠、上部の横部材を外しますがやはり奥、全体が

埋まっているので横位置の切断をしてから外壁面のあたりで

捨て穴をある程度のピッチで連続あけしたり
折り曲げ位置をタイル切りなど超硬刃の手道具で

強くケガキ、内~外へと

折り曲げて金属疲労を利用して切断します。

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下の枠も同じ要領で折り曲げ切断します。

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中途半端な位置はフレームが大曲りしてしまいカクンッと

折れませんので入り隅位置で強くケガキをしてから

テコの原理で金属疲労を起こしやすく折れやすいです。

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最近はアルミや鉄材を簡単に切断できるサーメットチップソーの刃や

セパーソーなどが有りますので折り曲げなどしなくとも

簡単に切断できるようになりました。

電動工具の使用は危険も伴いますが工夫によっては

効率の良い切断が出来ます。

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アルミ枠をこれだけの長い切断距離なら、やってはいけないし

上手く行かないのが切断トイシの電動工具による切断です。

その手段では熱でアルミが溶けて砥石が目詰りしたり

切断面が団子になり上手くいきません。

むしろダイヤモンドカッターの刃なら少しましですが、やはり目詰りや
粉体ダイヤの電着が熱で溶けたり、とあまり効率はよく有りません。

但し、いずれも10㎝程度の多少の距離切断なら可能です。

それでも特に注意が必要なのは切断中に火花が発生し

その火花が既存、壁内の空間に入り綿埃や油紙のフェルトなどに

引火すれば壁内が燃え上がり火災で大惨事となります。

この切断火花の引火による火災リスクは、

絶対に回避しなければなりません。

いずれにしても切断時に多少でも火花が発生する切断方法は、

よほどの覚悟と危機回避策を万全で挑まなければなりません。

 

この重要性が気にならないのは安全第一主義の適性には欠けます。

 

長く関わっていたら、いずれ大きなトラブルで

大惨事を引き起こしかねる確率は高いので注意しましょう。

この火災回避策のケースは解体作業はもちろん他の作業においても

永遠の課題となっております。

次はいよいよ躯体作りへと進みます。