手摺を取り付けた同じ浴室の追加工事で
シーリング事例です。
タイル壁面や床面などには良く有るパターン。
目地の痛みで割れや汚れなどの補修です。
事前処理としては古い塗膜や欠片、コケ、油膜・・
などは丁寧に除去します。
そして湿気など水分付着のままは接着不良となりますので
ウエスで乾拭きし、まだ湿り気があれば強制的には
ドライヤーなどで乾燥させます。
要点は広過ぎず狭過ぎずのテーピング養生作業です。
コーナやT字など交差部分は巾をそろえて張り
丁寧にカッターナイフで切込み仕上げします。
コーナー部分は必要に応じて養生テープを
曲線に切り取る場合もあります。
タイル目地の引っ込んだ所はテープも押え付けて
引っ込ませておかなければシーリング剤がテープと
目地の隙間から外にはみ出して仕上がりが、とても汚くなります。
その他、要所の基本技能は、かなり有ります。
機会を見て詳しくアップできるかも知れません。
シーリング剤はシリコンで必ず防カビ系が浴室用は無難です。
充填後は速やかにヘラや指の腹などに灯油などを付けて
押え均しで綺麗に伸ばします。
コツはテープの端でシーリング剤の厚みをゼロにする事です。
被り過ぎるとテープを剥がした後に引き千切れたようになり
綺麗に仕上りません。
少な過ぎるとライン巾に届かず薄過ぎて下地が見えてしまい
巾が狭くなり仕上不良です。
押える時期は早過ぎるのは良いですが
遅過ぎて硬化時期にはいると表面がヨレてしまい
シワやブツブツになりとても汚くなり売り物にはなりません。
押え仕上は2~3回で・・多くとも4~5回以内で
速やかに表面仕上げをします。
所要時間は気候にもよりますが遅くとも30分以内には
仕上ないと時間切れとなり、ヨレが始まり
触る程ますます悪くなり時間が経過するほどさらにダメになり、
すべてやり直しにもなります。
仕上後の養生テープはあまり長く貼り置きし過ぎると
被り厚さが残っている部分などはシーリング剤が
綺麗に切り離されずゴムを引きちぎったように、
ささくれて仕上がりが汚くなります。
タイルやアルミサッシのように表面がツルツル面ではない
大粒ザラザラの塗装吹き付け仕上や左官仕上げの
掻き落とし仕上げ面にはシーリング剤が上手く乗り切らず
テープの端も綺麗に決まりにくく、とても難しいです。
近年ではブツブツ面などへの専用養生テープが
販売されているのでやり易くなりましたが
凸凹は仕上げが難しいのは変わりありません。
汚くなってしまった失敗例とすれば・・
下の画像で、こんな感じになります。
以上でシーリング施工例は終わりです。