前ページからの続きです。
まず障害物を撤去しますが
必要な物は活かし取りし、不要物は廃棄処分します。
戸袋は使用しませんが撤去すると外壁の補修が必要となり
手間と費用が別に必要なので御客様の御希望で
取り出し口を閉鎖して防水処置をしますので壊しません。
雨戸鴨居もヘタに取ると雨仕舞いが悪くなり
新規サッシの納まり予定では、なんとか付くので、
余計な補修を増やさない為に、そのまま温存します。
二階の窓は木製の転落防止板が付いています。
施工には邪魔になりますので一旦外しますが
まだ使えそうなのと予算の関係で塗装して再利用します。
取付状態も古い釘打ちだけで効きが甘く安全性は無く、
とても危険な状態です。
戸当たり用のタテ枠は痛みが激しく残すと
防水性が悪いので撤去します。
外し方が重要で近辺の状態が古いので誤った衝撃を加えると
モルタル外壁が割れたり内壁の土壁が剥がれたり別の問題が生じます。
余計な衝撃を与えずバールなどのテコ応力を利用して解体するのが
古い建物への対処としては鉄則です。
※余談ですが
この場面は・・危険をはらんでいるのはお分かりでしょうか?
二階の下は道路で、誰かが下から見ていたら・・
バール工具を落としてしまったら、どうなるか?です。
運、次第で、なんでも無いか?下の人に直撃したら・・!
そんな必然リスクは常に感覚的に察知する習慣が必要です。
※本題に戻ります。
次に下部の水タレ敷居ですが巾広なので柱面より、
はみ出した部分を切断した方がサッシの納まりが良くなります。
丸ノコで切断しますが両端は挽き残りとなりますが後で
簡単に割れます。
残りの段差はノミで削り取ります。
挽き落とした状態が、こんな感じです。
水タレ敷居の裏側には外壁の裏に大きな空間があり、
敷居の上に板金を被せて雨水の端切れ(鼻垂れ)が出来ていないので
敷居の裏側に雨水が巻込み、ここから壁内へ雨洩りします。
この後に今後は雨水の端切れ(鼻垂れ)の大切な役目を果たす
アルミ水切を先付けします。
別な部分でも水切りの先行取付は、
こんな感じとなります。↓
こちらの窓位置は下に一階の屋根が少し有るので
直通で転落の恐怖が少し和らぎます。
次は木枠の取付へと進みます。