最近では、ほとんど見られなくなった古い木製引き違い窓ですが
まだまだ存在します。
そんな外部の建具納まりは台風などでは
吹き込みによる雨水の浸入になりやすく困り事になりやすく
最近の御依頼は少なくなりましたが過去は頻繁に
アルミサッシに取替えて改善しました。
下図は↓施工前の状態です。ちなみに、この位置は一階部分の窓です。
雨仕舞で悪い欠点は色々と有りますが最近の気密最優先の納まりで
問題になっている結露とか換気不良は、まったく無く
隙間風などで通気性の善い自然に近い納まりです。
以下は取替え途中の古い納まり例を参考図として掲げます。
今度は二階の窓で連窓になっている場所です。
下図は↓古い建具と水垂れ敷居のレールを外した場面。
中間の柱に水垂れ敷居を大入れしている付近の隙間は雨漏りしそうな欠点。
古い雨戸専用で一筋敷居の水切り板金は逆勾配になって水の切れが悪いですね。
これでは長雨や斜め方向に雨水が吹き込めば
室内に雨漏りしやすいのが解ると思います。
アルミサッシの外枠を取り付ける前には、この欠陥を改善するように
先に色々な隙間をシリコンコーキングで防水処理をします。
この後に取り付ける予定のアルミ水切は古い雨戸専用の
一筋(ヒトスジ)敷居の逆勾配水切りのように奥下がりにならず
持ち上げ気味で前下がりになるように改良した納まりを目指します。
新しいアルミサッシ外枠は出来るだけ規格サイズで
現場寸法に近いタイプを選択します。
そして納まり種別も一般的には半外付けタイプが現在では標準ですが
メーカーや使用種別により異なりますが内付けタイプや
外付けタイプが良い場合や、さらには縦横のサイズも
現場条件に応じた縦横(W H)共に指定寸法でオーダも可能です。
しかし、かなり割高コストになりますので、なるべく規格サイズから選択し
下地調整や納まりの工夫で仕上がり内容を検討すれば最善策に至ります。
この現場では内付けタイプが内部と外部の納まり的には有利となります。
再び一階窓の部分に戻り↓アルミサッシに取替え後の姿例です。
アルミサッシの外枠取り付けに関しては色々な配慮が必要でノウハウが有りますが
別の機会にて改めて掲げられたらと思いますので、ここでは省略します。
室内側の化粧見切縁の取り付けに関しても洋間か?和室か?など
納まり、条件により大きく異なりますし限りがありませんので、
ここではパスします。
※アルミサッシの取り付けは各種条件から選択を絞るのが決め手となります。
そして施工実施の可能性や手順や納まりの予測が必要です。
次の事例もお楽しみに。