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スケールのアレコレ

鉛筆やサシガネと墨サシと来れば

スケール(巻き尺、コンペックス)を掲げなければなりません。

 

このスケールはサシガネよりも使用頻度は高いです。

 

計測できる長さの範囲は最低5m以上で、出来れば7mは欲しい所。

 

それは・・部屋のサイズは2.7m×3.6mがもっとも多いのと

二階建ての屋根で軒先から基礎や地盤までの高さを測る時は6~7mだからです。

 

スケールの巾は狭いのと広いのでは13~25㎜程度ですが、

なるべくは幅広いのが望ましいですね。

 

それでないと手が届かない所を測るにはフニャッと折れ曲がり

幅が狭いと空中を伸ばした状態ではタテもヨコも自立しにくいのです。

 

現場では一階の敷地に立ってスケールを外壁面に沿わしながら

垂直に、ゆっくりと、伸ばして行き、6~7m上の

軒裏と外壁の境目付近まで届けばオッケー。

 

使いモノにならないのは3~4mほど上に伸ばした辺りで

フニャッと折れ曲がります。

 

材質の選択ではステンレス製は錆びにくくて良いかと思いましたが、

この辺りは好みにもよりますが延ばして自立する鋼性は鉄製より弱いです。

 

そして使用時の基本ノウハウとしては先端フックの遊びが、

どうの、こうの・・と細かい事が言えます。

 

スケール(基本技能)?本体?先端?フックの遊び表.JPG

先がグラグラするのは不良品かと思いリベットを硬い鉄の台に乗せて

ポンチとカナズチでカシメて

動かないように固定するのは・・ダメです。

 

いつもグラグラと先端方向に動くのが正常です。

 

 

しかし、その工夫された機能が落とし穴となり

稀に採寸ミスになる事が有りますが原因は、

その仮り止めされているリベットの裏です。

 

スケール(基本技能)?本体?先端?フックの遊び裏.JPG

測りたい材料の先にフックを引掛けてから手元の表示目盛りを読み取ったり、

加工したい材料に切断したい位置の墨付け表示をしますが・・

稀に、なぜか?不可解な寸法違いのミスをします。


よくよく調べると裏側のリベットには僅かな厚みが有り、

それが材料の切断面などコグチの角が引っ掛かり

先端のフックが飛び出してズレたまま墨付け表示をしてしまい、

墨付け位置がズレたままで適正位置だと思い込み表示でミスします。

 

金属系の素材は切断面の角が鋭いので特に引っ掛かり易いので注意。

スケール(基本技能)?使用例?リスク例?飛出し例.JPG

そこで工夫する事になったのが、

ほとんど変な引っ掛り方をしない方法として

不用意にフックの先を飛び出し過ぎささない手順が有効となります。

スケール(基本技能)?使用例?リスク例?押し出し例.JPG

どうでもいい様な僅かな事ですが・・

この微差が他の相乗効果と相まって大きなミスになる事を防いだり

まんまとワナに引っ掛かり大きなミスへと繋がる事への大きな違いです。

 

※余談ですが

この必然的なポカミスのリスクを知り回避できるか?否か?は

僅か2~3分ほどで、これに関する質問が有れば答えてみたり

やって見せたり出来るか?否か?は基本ノウハウの一部である

単体ピースとなります。

 

このような、一見どうでも良いような微差の単体ピースの取り扱いが

組合わされて基本ノウハウの構成となりさらに何種か組合わされています。

 

これらの要素が対応案件の関りに、どの程度の範囲まで網羅できるか?が

売りネタの範囲や深さとなります。

 

全てが、ほんの僅かな微差の組合せや、その使用反復の繰り返しなどで

日々が繰り返されます。

 

これら構成されている一部の事を細かく問われた時に、どう反応するのか?

自、他共に認めざるを得ない既成事実で賃金格差の根拠となります。

※本題に戻ります。

 

スケールの目盛り表示は㎜単位が主流ですが長く建築関係に関わるようでしたら

一個ぐらいは尺、寸の表示目盛り付きが有れば、とても便利となります。

用具(スケール)?本体?尺目付きタイプ?190226.JPG

上図は↑尺単位の目盛りが付いたスケールです。

 

㎜単位と並んで表示されているので慣れない人には混乱したり見難いかも知れません。

 

しかし現在でも主な建材は尺、寸の規格サイズそのままで

生産され続けている物が多いです。

 

合板やプラスターボードも3尺×6尺ですし・・

フロアーパネルは1尺×6尺など

 

天井のジプトンボードも1.5尺×3尺ですし・・

内壁の化粧ボードやプリント合板は2尺×8尺ですし・・

 

仕上げ材の割付確認する時は明らかに㎜単位よりは

尺、寸表示の目盛りが読みやすく早いです。

用具(スケール)?本体?尺目付きタイプ?拡大190226.JPG

現行の法律では尺、寸表示での製品は規格外とされ別扱いらしいので

店頭取扱では例外品かも知れません。

 

一時や今でもはコンバネ類の合板も900×1800の㎜単位で

区切りの良い規格材が販売されていたり、目的によれば今でも有ります。

 

しかし3尺×6尺の(909×1818)併用とは継ぎ目では

合いにくく実用的には問題も多く流通が減ったようです。

 

スケールに限らず面積単位でも、色々な問題があります。

 

㎡単位が基本ですが・・いまだに何坪?との表現は続いていますし

何?㎡よりは何坪?は・・畳二枚相当でイメージが定着しやすく、

しっくり来ます。

 

現実問題としても床材や天井材は坪単位(3.3㎡)で売られています。

 

これら単位も[守・破・離]の[守]らしき部分の尺、寸を破棄して捨てて

・・㎜単位と離れて来ましたが

いまだに尺、寸は実用され続けられている事は・・

ある意味、本当に[守]られている典型的な例かも知れません。

 

※興味の有る方は御自身で確かな専門書、文献、情報で照合、確認をして下さい。

 

次のページ内容もお楽しみに。


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