賃貸事務所の既存コンセントの接続不良のメンテナンスです。
100v電源用コンセントにプラグを差し込んでも
電気が来ていないらしい問題事の対処途中での事です。
色々なリスクに繋がりそうなので参考になればと思い掲げます。
テスターで調べると明らかに電気が来ていないので
受け口の部品を外して奥に隠れている配線を直接調べます。
受け口の部品そのモノが故障なら取替えで解決ですが
接続されている配線にも電気が来ていないので
配電盤や室内のどこかで接続、分岐された付近を調べても・・
まったく解りません。
かなり前に室内全面をリフォームしたらしいので、その時に床下配線の途中で分断し
この回路が遮断されている可能性が高いのです。
その証拠に本来は有るはずの床下配線の点検口が
改装されたらしい時のCFシートで塞がれている形跡が有りました。
たぶん途中で遮断されてしまい塞がれたままの様子なので
無理に調査を続けて床下配線を探し当ててもねその先が、
どこかでカットされていれば調査コストがムダで不経済となります。
よって壁と床の際に露出で配線カバーによる別回路を設けることにしました。
その作業途中で既存コンセント内部の床下配線からの入り方が
とても危険だったので今回は取り上げてみました。
下図は↓配線と取付てあったタッピングビスが配線に干渉しそうで危険な位置です。
先の尖っていない専用のビスを普通は使用しますが・・
稀に、やむなくタッピングビスも使用します。
そんな場合はビスが長過ぎて、さらに右側に外れたまま深く捻じ込めば・・アウトです!
取付金枠のビス止めには配線との接触には要注意です!
同じビスでも埋め込みボックス専用のビスなら
先端が平らなので、かなり安全ですが
先の尖ったタッピングビスを代用する時は一旦、
金属部分に捻じ込んでネジのタップが出来れば
その後にビスを抜いて長過ぎる先端を切断し
ヤスリで面取りしてから再び捻じ込めば
配線を突き破り短絡事故になるリスクを防げます。
時々先の尖ったタッピングビスを使用しないと
ビスネジが入らない場合が有りますが
不用意に先の尖ったビスで奥深く捻じ込むと配線を突き破って
短絡、ショートさせてしまいます。
この既存配線は電気が来ていないので問題は無いですが・・
過去にも何回か目撃し今後も、別の現場で起こり得る怖い事例でした。
受け口には露出配線で繋ぎ直して別回路で配線します。
そして配電盤まで辿り着き配電盤につなぐことになりますが・・新たな事例を発見!
配電盤の上に・・上向きのまま別回路で安全ブレーカーを取り付けています。
プロが付けていると思いますが・・これでも良いのでしょうか?
こんな付け方見たことが無いですし何十年か前の施工跡ですが・・
これでも有りなんですかね?
普通に考えても物が落ちて被さったらレバーの作動に支障をきたすと思います。
自然に埃も溜まりやすく動作環境は不利になり条件は悪くなりますし・・
せめて上に透明のケースカバーでも有れば良いですが、それにしても上向きは・・
と、自分の不始末は棚に置き他人の仕事が、とても気になった事例でした。(^_^;)
※一個タイプのケース入り配電盤が有りますが材料コストの関係で節約せざるをえなかったのでしょうか?
しかし一個の裸付けは、しょっちゅう見かけますが・・上向き(仰向け)・・状態は珍しい。
近辺は落下しそうな物はなく埃が激しく溜まる様子もなく、
うっかり手出しすると変な回路系なら藪蛇になりかねないので・・今回は、そのまま。
次の事例もお楽しみに。