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床の塗装1(縁甲板の表面塗り替え事例)

縁側の床板塗装ですが、うまく行かなかった事例です。

 

どちらかと言えば失敗例の部類に入れたいけども

・・鬼になり売ってしまった。

 

及第点以下のモノを売ってしまった

貴重なミス失敗作となります。

御参考になれば幸いです。

昔から良く有る縁甲板の集成材で表面が経年劣化により

変色しています。

 

張替えまではせずに塗り替えで良くなるなら

してほしいとの事で気軽に引き受けました。

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傷んだ原因は表面のクリヤー仕上が歩行や掃除などの摩擦により

剥げるのと日光の影響で変色しています。

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自然現象・自然消耗ですが劣化したまま表面に直接塗装しても

色ムラになり上手く行きません。

古い表面を軽く研磨し劣化したクリヤー塗装面を

剥がす必要が有ります。

そして着色して全体の色合わせをしてから

仕上クリヤーを床用ウレタンで塗装の予定で着手。
 

まず最初の表面研磨が大切な工程でも有り手間が掛かり
時間的には、この分野で約八割を要します。

研磨の方向性も床板の方向性と同じ縦長方向のみで研磨します。

縦横斜めなどの研磨傷は木の目と違う方向に

擦りキズが目立ち仕上がとても見苦しくなります。

あまり強く研磨すると薄い張り物の床板なら

下地の合板が出てきてアウトになりますので厳禁!

周囲の敷居やアルミサッシの下枠廻りの際は傷付きやすいので、

とても注意が必要です。

この現場は塗装職人のプロに外注しましたが仕上がり結果は・・

色ムラが目立ち期待よりは不出来でした。

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※画像の白く薄い丸の反転はカメラレンズに付着した埃で

 シミでは有りません。

施工引受前には完全には復活しにくいリスクは説明済みだったので

ギリギリの妥協範囲か?どうか?微妙。

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今後の課題としては研磨後の着色は濃い目にするか?
いっそう、着色せずにクリヤーだけにするか? などが

無難のように思えました。

手間と予算を二倍ほど掛ければ、もっと綺麗にはなりますが

・・それでも多分、完璧に近くも、ならないはずです。

思い切り研磨できるムク材とは違い集成材の縁甲板は

研磨段階で限界があります。

予算によってはヘタな塗装補修よりは

新規に床板を張替の方が無難だったかも?と

後悔も残り納得がいかない仕上がりでした。(^_^;)