無垢のヒノキ床板の表面が傷んだので復活する事例です。
中型犬を室内で飼っていた為に床板が
画像では解りにくいですが、
かなり爪によるキズで痛んでいます。
下図の二枚は撮影角度が悪かったために編集加工で
斜め端がカットされています。
何年か前に当方で簡易増築させて頂いた御客様から
床のメンテナンス依頼でした。
集成材の化粧床材なら張替か?重ね張りの補修になりますが
無垢材なので表面をオービタルサンダーなどで
削り直す事ができます。
ワックスを掛けたり上塗り塗装せずに生地のままだったので
研磨処理が、やり易い表面でした。
敷居や壁際などの施工時には研磨用具の処理が端まで届かず
一部で残りやすく困難ですが境目などは厚さ0.4㎜程度の
ステンレス薄板金などを立てて養生しながらキズ防止が有効です。
不要な下敷きや厚紙など他の物でも利用できます。
サンダー掛けの要点は、やはり木の目、方向に沿った
削り方が重要です。
その意味では電動サンダー工具使用の場合は回転式の研磨よりも
直線的な前後方向だけのオービタル式かベルト式が良いです。
サンドペーパーは粗目#80~で粗削り。
仕上は#150程度使用の2工程でかなり綺麗になります。
最終仕上削りが必要ならば#180~200程度で
サンダー機械では無く手作業擦りが無難です。
最近ではランダムサンダーが普及してますが
この頃は、まだ持っていませんでした。
下図は撮影角度が悪かったために編集加工で
斜め端がカットされています。
最終的には木材用の保護ワックス塗りですが、
御客様が、してみたいとの事で後は御任せしました。
この事例のように研磨作業など難しい作業は経験者に任せて
実施要領を見たり一部を体験試したり、しておけば今度は
自分でも出来るかも知れません。
そして雑巾がけをするような保護ワックス塗りなど容易な工程は
自分で手掛ければ仕上げ感触を楽しめますしメンテナンス費用も
丸投げ任せした全体コストよりは節約できます。
やはり無垢材はメンテナンスが容易なので何年かおきに
気分転換になるメンテナンスが可能です。
画像だけでは施工前と仕上りの差が解りにくいですが
無垢材特有の肌触りの感触や桧材特有の匂いも再び復活しました。
是非、無垢材の床材を使用したり、
そのメンテナンスの良さも味わってみて下さい。