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バルコニー改良1−1(ポリカ平板で側面パネル取付)

二階バルコニーにアルミルーフのR型が付いています。

 

そのアルミ屋根の側面に防風の為に

パネル側壁を取り付ける改良事例です。

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冬場に側面からの吹き抜け強風を防ぐために

長年の願望らしいです。

現場条件が特別なのでオリジナル納まりで作る事にしました。

純正のオプションは後付けとしては

色々な諸条件に合わず取付不能

骨組用のアルミのバー材、各種と

ポリカーボネート平板3㎜の汎用材を使用します。

 

木材が、まったく有りませんので仕口加工や

取付が、かなり面倒ですが

 

それが新鮮でとても面白い事でも有ります。

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ポイントは取り付け方が甘く、不本意な納まりなら

強風で吹き飛ばされる可能性はとても大きいです。

 

予想外の力で壊れるのは仕方が無いとしても近隣に飛散して

二次災害になるなら付けない方がマシです。

屋根の軒先がR型なので強風をフタして塞ぐ事は風圧の抜けが無くなり
ヘタすると屋根ごと浮き上がり破壊される想定もして、

やる前は様々なリスク回避を検討します。
 

いよいよパネルの施工作業に着手。

ポリカーボネート平板は割れにくいですが仕口加工する場合は

ジグソー切断が安全です。

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側壁のフレームは50㎜角のアルミ材を使用して骨組みしてから

ポリカ平板を外側からアルミフラットバーで押え付けの

ビス止めで丈夫で簡単な納まりが可能となります。

問題は外部からの作業が、とても困難です。

 

下に不安定なアルミルーフ屋根が有り足場仮設をしにくい外部の条件です。

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二連ハシゴを二階の軒先まで伸ばしますが足元が狭いので

急傾斜で立てて、さらに不安定な吊り足場にする危険な作業。

もっと安全の為なら一階のアルミ屋根に養生板塀を敷いて

縦地を建てたり、波板を剥がして単管足場を組むのが無難な所。

わずかな外部作業に高額な仮設コストは予算条件でも合わず

面倒でも、このような簡易仮設で対処しました。

 

こんな変則足場作りは色々な場面で必要な時が有りますので

得意レパートリーにしておけば有利です。

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なんとか無事にパネルも張り終え

接着や防水を兼ねたコーキング仕上も完了。

 

透明パネルなので着手前後の差が解りにくいです。

これで風の吹き抜けも遮断できて、必要な強度を備えた

側壁となり御客様も御満足の様子でした。

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外観から見ると少しの面積で、簡単そうに見えます。

 

しかし現場状況がやり難いので危険でも有り、

見た目よりは簡単では有りませんでした。

施工後の側面を下から見た画像では、

波板よりは、やはり平板仕上げが他とマッチしています。

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この種のモノ創りは上手く行けば面白く

遣り甲斐の有る作業なので機会があれば、ぜひお試し下さい。

 

自力で作成も良し。お客様の、このような希望を請け負い、

やりにくい所だけ外注関係者と実施も可能。

 

この後には同じバルコニーの床が大変な事になっているので
対処種別が変わりまして床修理へと

追加工事が展開して続きます。