アルミカーポートやアルミテラスで樋のゴミ詰り
メンテナンス事例です。
手前にアルミカーポートと奥にアルミテラスを連結ですが
境界ギリギリの納まり。
奥行も長く少しのゴミ詰りでフレーム兼用の小さなトイ容積では
オーバーフローします。
アルミテラスやカーポートの屋根は水下に向かって
トイの水抜きの為に傾斜勾配を付けますが
柱と柱の間ではフレームのタワミが生じ僅かな傾斜勾配だと
経年による自重で水平か?場合によれば半分は
逆勾配となる事が有ります。
建物本体との水平関係は合わせられませんがトイの流れを優先に
思い切った傾斜勾配を付けるのが賢明です。
傾斜は奥行長さに対して1%以上は必要。
出来れば2%ほどは欲しい所ですが、かなり傾斜が目立ち
水平感覚で見れば違和感が、できます。
水平の見た目の悪さか?水捌けの良さか?
どちらを優先にするか?は好みの問題ですね。
旧式カーポートの樋フレームは上部からゴミの除去が
出来る空間がありません。
下図は撮影角度が悪かったために編集加工で
斜め端がカットされています。
最近のタイプはこの点が大きく変わり空間を設けるように
改良されているタイプが多いです。
下の画像で、これは雨トイの縦管接続付近ですが
見た目にオンメン接続が逆のように見えますが
念の為に外して少し調べてみると内部の接続納まりはオンから
メンへ水下へ向かって差し込み勝手は順当になっていました。
これが素人さんがしている場合は逆向きの被り勝手で
水漏れする接続をしている場合があります。
部品によって見た目と仕口納まりが異なる、このような場合が
時々有りますので注意が必要。
最近はこのようにオンメン方向が解り難い
デザイン部品が多くなりました。
排水ドレンの位置が端ではなく1mほど内部に入り込んでおり、
そこから端は直線フレームの為に完全な逆勾配となり
雨水と一緒に自然の流れでは外に出ず端の方へゴミが溜まります。
これは明らかな製品の設計上の納まり限界で、
どこのメーカーでも有る欠点の場所です。
普通の雨トイの場合は集水器の外側は僅かな距離でも
返し勾配にして取付る為にゴミは溜まりにくいのです。
ここでは無理やりゴミの除去をする為に
サイドフレームの一部を外します。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
トイフレーム内のゴミを除去するのに屋根のパネル押えカバーの
端の方も一部外し屋根パネルを少し浮かせてからゴミ取りをしましたが
少し面倒です。
除去中は、かなりヘドロが落ちるので土間には
落ちて飛び散り防止とゴミ受けの為に養生シートが必要。
最後はトイの中を水洗いして枠の表面を洗浄。
その後に屋根パネルの埃や汚れも水洗いしますが・・
これが結構、手間が掛かります。
屋根パネルの外側だけと思っても・・内部の裏面も掃除しないと
汚れがすっきりしないのです。
外側だけの水洗いでは手を掛けた効果がでません。
この対処領域は美装工事として別な職種ですが
屋根上に上がるのは特別な配慮が必要です。
施工面積の度合いと内部も直接水洗い出来るか否か?で
施工コストは大きく異なります。
もし屋根素材がポリカーボネートでは無く昔のアクリルタイプなら危険。
ヘタに掃除はしない方が割れなどのリスクを考えれば無難なところです。