普通のブロック塀は今でも、よく見られます。
近年では地震の時には近くにいると倒壊の危険物として
注意しなければならない建造物として警告されています。
この現場でも普通の納まりで遠目には、あまり危険性は感じません。
しかし全体が色々な問題が有る為に御客様は安全の為と
イメージチェンジの為に積み替えする事になりました。
ブロックの表面には致命的な、大きな剥離が見れます。
位置的には積み方の問題ではなく素材その物が限界のようです。
又は上下のズレが有ったりしますので完全に分離しているので
倒壊の確率は高いです。
端のアルミ片開き門扉はアルミ製で、↓まだ新しいので再利用します。
裏側は棒カシの樹木が並んでいます。↓
この植木は御客様も好みなので温存します。
撤去する場合に樫の木は根掘りに大変手間が掛かります。
道路との境界では通行量も多いので目隠しと
自然の風景も必要で取らない方が良い事になりました。
既存のアルミアコーディオン門扉は色々と壊れているので
補修か取替ですが取り合えず撤去しなければ
積み替えの邪魔になるので解体します。
門柱もポストも取替です。
アコーディオン門扉は取外しましたので
ブロックは積み替し易くなりました。
ブロック塀は叩き壊しだけでも簡単に解体出来ますが
飛散するのでシートを被せて養生は必須。
道路際なので直積込出来ますので、とてもやり易いです。
ある程度壊せばズレていた所の状況が鮮明になりました。
鉄筋が腐食しています。
鉄筋の接手は必要長さが決められています。
10㎜の直径なら継手の長さは約40㎝以上は必要です。
しかしズレ付近は鉄筋が無かったり有っても、
ごらんのようにボロボロで効果無し。
大ハンマーと石頭ハンマーだけで上部付近は簡単に壊せます。
半分ほど壊したところで積込みした物は廃棄処分します。
軽トラなら何度か?の回数が必要。
二トンダンプなら一回で可能ですがダンプが必要な時と
軽トラの方が良い時とケースバイケースです。
ほとんど解体しましが下部は慎重に壊さなければ
ベースを生かすか?やり替えか?
解体の仕方で基礎の必要性が変わります。
門廻りは特に注意が必要。
地中には埋設物が潜んでいるので危険です。
一段目は残し基礎の補強や縦筋の取付き方法などを考慮して
基礎の対処に変わります。
取り合えず上部のブロック塀の解体は粗方、完了で
次の基礎に続きます。