玄関チャイムが鳴りにくいのでモニターホンに取替する事例です。
押しても直ぐには鳴らず2~3度目で反応します。
内部の本体を調べるとかなり古いタイプです。
本体の問題なのか?押しボタンスイッチの接触不良なのか?
そして本体は電池式か?100vの電灯式か?
などの調べが必要です。
外部の押しボタンスイッチを分解しますと
配線の固定ビスはマイナスです。
近年はプラス形状が主流なので、かなり古い部品です。
配線の断線やスイッチ部品の接触不良で反応が悪いなら
壁から出ている信号線の二本の端を短絡させれば
解ります。
裸線をスイッチを押したように直接接触させると、
この現場の場合では、すぐに鳴ります。
これで途中の配線と室内の本体機器は
問題無しなのが解ります。
押しボタンスイッチの内部が接触不良らしいので
鳴りにくいのが解りました。
分解して中の接点を磨いて修理できる納まりではないので
スイッチ部品だけ取替ならチャイム機能は復活出来ます。
しかし訪問者と会話も出来ず顔も見えないので
この際にモニターホンに交換する事になりました。
取替なら本体機器が100v電源式なのか?
電池式か?を調べておきます。
室内側、本体のカバーを外すと電池式なので
近くに100v電源は有りません。↓
そして新たに取り付け予定の
モニターホン本体取付位置を確認します。
既存の給湯機リモコン付近がモニター確認や操作または
家族の各自が使用する場所には適しています。
近くには冷蔵庫の電源コンセントも有り
モニターホン親機の100v供給は可能です。
日を改めて御客様好みのモニターホンや関連部品など
必要物の調達も終えて現場では取替に着手します。
古いチャイムの本体は天井近くで離れた場所に有り
玄関子機の配線はここまでしか有りません。
ここで配線は接続し、さらに親機取付位置まで
延長の必要が有ります。
配線の延長には施工方法の選択が分かれます。
この接続位置から壁内の隙間があれば天井裏に抜けて
2mほど天井裏を通過しモニターホン親機取付位置まで
壁面の中を配線が通過出来れば露出配線にしなくても
隠ぺい配線で納まり見苦しさが無く綺麗に仕上がります。
しかし二階の床は洋間で畳間ではなく容易に床下地を剥がせず
天井裏に配線を仕込む事は困難です。
そして親機の位置まで内壁の裏側を通過させるのも
隙間が無く、無理と判断し露出配線に決定。
古いチャイム本体位置で結線し外した後の壁傷を隠すのに
化粧カバーを取り付けます。
その横から配線モールカバーで露出配線します。
最短距離で入口枠の額縁に沿わして配線モールの延長。
よれたり折れない様に慎重に配線します。
なるべく小さいモールサイズが目立ちにくいので使用しましたが
配線との余裕が少なく作業は遣り難いです。
カバーの下側を先に壁へ接着固定しながら↓配線を延長。
親機の取付位置には既存の給湯器リモコンが有り干渉します。
目の高さでモニターホンの位置にするのを優先。
配置を変更する為に配線を外し親機が取り付けられる程度で
少し上にずらします。↓
リモコン配線は上から来ているので上にずらす場合は
配線の余裕が有り可能です。
逆に下に変更は配線が不足で継ぎ足しは面倒なので
実施不能となります。
リモコン配線の差し替えは簡単では有りませんが
モニターホン親機の取付位置で配線変更の穴あきは隠れるので
作業が可能となります。
モニターホンの取付ステー金物は不用意にビス止めすると
裏は中空でビスが効かなかったり色々な配線が
隠蔽されておりビスが貫通すると配線に絡むと大問題となります。
その為にビスだけに、たよらず
接着固定を主にして、ビスは補助的にします。
先にモニターホンの親機を取り付けて↓位置を決定します。
そして給湯器リモコンを縦並びに配置して取付直しします。
機器によれば隣接させると干渉し誤作動する場合は
離す必要が有ります。
動作確認すると両方とも反応や表示には問題なかったので、
この納まりで完了です。↓
チャイム本体、取付跡の傷もカバーで塞ぎ配線モールも
最小限で見た目には違和感は少ないです。
最終的に玄関子機も取り付けて↓テストの結果問題なしで完了。
通常出入りするする反対側の位置なのですが
元々、チャイムの押しボタン位置でもあり
使用には差し支えないとの事で御客様は会話が出来て
顔の確認と録画記録などで安全性も利便性も増して
満足されているご様子でした。