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床タワミ修理1(床下からの補強例02)

前ページからの続きです。


床下からの補強事例とすれば、ただ単にネダを中間に

追加入れして補強するのが多かったです。

しかし、その方法は補強した部分が根太巾のみで

細い線の補強であり、他の空いた部分にフワフワ感が残り、

いずれフワフワの違和感も大きくなります。

そこで効果の広い面の補強として12㎜合板を
25cm巾×90cmほどの長さで切断して3枚重ねで

接着剤を塗り合計の厚みを約36㎜程度にして

広く受けてみました。

長さが90cmの場合は、入るスペースが有る場合なので
現場納まりや寸法によっては入り易い長さに

切り直す時もあります。

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入れ込んだ後から既存の根太裏に吊りネダをビス止めしてから
合板との隙間は接着剤を付けたクサビで既存の床裏に

ピッタリ付くように固定します。

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合板の枚数は一枚だけでも持つ場合が有ります。

三枚の厚みは既存の根太寸法に近くなり下地補強として

根太材替わりの意味も有ります。

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最後に注意すべきは、あまりクサビを利かし過ぎると

床が盛り上がり他の正常な部分が不安定になるので

打込み過ぎは注意です。

吊りネダの固定ビスは安物のコースレッドビスは

負荷が掛かり過ぎると破断してしまい
吊りネダが後で落ちてしまうので破断の少ない

3.8~4㎜×75~90㎜長さの
パワービスなどの強度的に信頼できる金物が必要です。

ステンのコースレッドビスは強そうですが

簡単に破断する場合がありますので
余り過信しない方が良いでしょう。

素材的に不安の場合はビス止め本数を増やせば

信頼度は増します。

吊り根太側にはビス割れしないようにバカ穴を先にあけてから

ビスを捻じ込む必要が有ります。

落下が心配で念を入れるなら束石とプラ束や

鋼製束などを立てれば完璧です。

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しかし床下が通りにくくなりますがプラ束や鋼製束なら
ネジ式で直ぐに緩められ脱、着しやすいので有っても良し。

無くても既存の根太材が信頼出来れば吊りネダだけで

十分かと思います。

束材は木材でも良いですが負荷がかかり地盤が下がれば

緩みが生じますので後でネジ式でアップ調整が簡単な

プラ束や鋼製束が便利かと思います。

以上でこのパターンでの補修例は終わります。