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増改築2−6(浴室・洗面・トイレ)

前ページからの続きです。

 

まずは塀の切断撤去にかかります。

見え残の部分には、ひび割れなどの影響を出さないために

出来るだけ切り込みを深く入れます。

切断用具は小型のダイヤモンドカッターを使用。

 

切断ヶ所が少ないので大口径の刃やエンジンカッターは使用せず。

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切断位置は仕上補修予定後の納まり位置を決定して

二度手間にならない位置と精度で慎重に切断。

とりあえず少し離れた所でアダ切りしてから

後で再び仕上切りするのは二度切りがムダです。

切断深さが足りませんが2~3㎝の深さほど切れば

芯まで届かずともヨコ鉄筋も有るので途中深さまで。

塀の基礎は塀の納まりにしては、

とても丁寧、頑丈な良い仕事をしていました。

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横筋などは多めに入っています。

御客様に聞く所では昔は隣地が田んぼで地盤には

かなり段差が有ったとの事。

これだけの基礎は単なる塀の為では無く敷地の擁壁で

根掘りの深い土留め目的だったようです。

塀の基礎は一部をハツリ取り汚水管の移変接続の為に鉄筋も

惜しいですが邪魔な部分だけ止むなく切断します。

 

現在は土留め擁壁の役目はまったく無いので鉄筋の切断は問題なし。

いよいよ躯体部分に手を付けて増築部分の基礎をする前に先行して

勝手口の移変をしておく必要が有ります。

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この部分は後からよりも先行するのが望ましく

新たな基礎作りの後からではとてもやりにくくなります。

新規の増築基礎を先に施工しても付き部分で後からの解体時に

振動の影響を受けたら壊れたり不安定になります。

既存の勝手口撤去跡には補強基礎を追加する

必要も有りますので同時進行で先に解体し壊れてしまう所は

早めに壊し不安定になった部分は早く落ち着かせ

バランスが崩れて歪や不等沈下などにならないように

スムーズに展開するのが鉄則。

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既存建物の隅柱の基礎は僅かしか残らず一時は

頼りない姿にはなりますが、別棟の差し掛け構造なので

恐れるような荷重は掛かっていません。

もし僅かな残り基礎が外れても倒壊する事も無し。

むしろ残りの部分も撤去してしまい増築基礎と含めて

コンクリートを打込みたい所。

次はいよいよ躯体の根本的な解体へと進みます。