前ページからの続きです。
まずは太陽ヒーターを降ろすか浮かすか?の必要が有りますが
浮かせて仮設置きを選択。
修理して使えるなら再び屋根上に取付が必要なので
わざわざ降ろして、また上げるのはムダです。
まず給水側のホースと湯、専用の送り側ホースの二本を外し
調整不良になっているボールタップを外します。
古いので部品を慎重に取り替えます。
風雨に晒されかなり消耗しています。
タンクの一部でもある樹脂タンクは劣化しているので
壊れやすいので特に注意。
いよいよ本体内の溜まり水をドレンから抜きます。
最下部にあるドレンボルトを二ヶ所緩めますが
一気に抜けてしまうと鉄砲水となり
階下に飛び散り大変な事になります。
軒トイでは受けれない勢いで水が飛び出ます。
徐々に緩めながら雨トイの中へ排水します。
夏季の炎天下では熱せられた温水の場合はヘタすると
雨トイが熱で変形しますので
高温時の水抜きは危険なので時間を置いて
冷ましてから排水が無難。
一番よいのは温水を風呂などに利用してから抜けば良いですが
給水で補充水圧が無いと温水は押し出されにくいので
冷たい水が貯湯タンクに残りますので、
やはり補充水の元栓を止めてから屋根上タンクを排水し
空にする必要があります。
水が抜ければ瓦葺き替えの為に高さを浮かす為の
仮設固定をします。
この時点で再利用の見込みが無い状況なら仮設保存せずに
解体撤去して下へ降ろします。
結果的に再利用可能と判断し
温存処置に進める事になりました。
足場組の手摺部分で最高部分を利用して単管組の中間柱で補強。
後はバンドなどで多数縛りながら吊り上げます。
屋根瓦の葺き替え作業が出来る程度の高さで全体を吊り上げて
下図のように仮止め。↓
太陽ヒーターの本体を移動する場合は上部のタンクと
熱交換パネルなどは一体ではなくバラバラの物を、
ひ弱な接続部品で組み合わされています。
それは平面に置いて組まれている物で安定しますが
浮かすと接続部分が外れたり壊れたりして
使用不能になります。
パネル同士と本体など各、接続部分が曲がり折れないように
当て木の補強仮設が必要。
下図は撮影角度が悪かったために編集加工で
斜め端がカットされています。
特にパネルの最下部は二枚組部分に当て木で補強して
動かす必要が有ります。
浮かした後の瓦を見ると、色違いにより、
かなりの年月差を感じます。
この屋根勾配は標準なので作業も滑落の危険は少ない
安全な勾配でした。
次に続く。