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雨洩り工事4−3(和型スレートの葺き替えに至る事例)

前ページからの続きです。


まずは太陽ヒーターを降ろすか浮かすか?の必要が有りますが

浮かせて仮設置きを選択。

修理して使えるなら再び屋根上に取付が必要なので

わざわざ降ろして、また上げるのはムダです。

 

まず給水側のホースと湯、専用の送り側ホースの二本を外し
調整不良になっているボールタップを外します。

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古いので部品を慎重に取り替えます。

 

風雨に晒されかなり消耗しています。

タンクの一部でもある樹脂タンクは劣化しているので

壊れやすいので特に注意。

いよいよ本体内の溜まり水をドレンから抜きます。

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最下部にあるドレンボルトを二ヶ所緩めますが

一気に抜けてしまうと鉄砲水となり
階下に飛び散り大変な事になります。

 

軒トイでは受けれない勢いで水が飛び出ます。

徐々に緩めながら雨トイの中へ排水します。

夏季の炎天下では熱せられた温水の場合はヘタすると

雨トイが熱で変形しますので
高温時の水抜きは危険なので時間を置いて

冷ましてから排水が無難。

一番よいのは温水を風呂などに利用してから抜けば良いですが
給水で補充水圧が無いと温水は押し出されにくいので

冷たい水が貯湯タンクに残りますので、
やはり補充水の元栓を止めてから屋根上タンクを排水し

空にする必要があります。

水が抜ければ瓦葺き替えの為に高さを浮かす為の

仮設固定をします。

 

この時点で再利用の見込みが無い状況なら仮設保存せずに

解体撤去して下へ降ろします。

 

結果的に再利用可能と判断し

温存処置に進める事になりました。

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足場組の手摺部分で最高部分を利用して単管組の中間柱で補強。

後はバンドなどで多数縛りながら吊り上げます。

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屋根瓦の葺き替え作業が出来る程度の高さで全体を吊り上げて

下図のように仮止め。↓

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太陽ヒーターの本体を移動する場合は上部のタンクと

熱交換パネルなどは一体ではなくバラバラの物を、

ひ弱な接続部品で組み合わされています。

それは平面に置いて組まれている物で安定しますが

浮かすと接続部分が外れたり壊れたりして
使用不能になります。

 

パネル同士と本体など各、接続部分が曲がり折れないように

当て木の補強仮設が必要。

下図は撮影角度が悪かったために編集加工で

斜め端がカットされています。

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特にパネルの最下部は二枚組部分に当て木で補強して

動かす必要が有ります。
 

浮かした後の瓦を見ると、色違いにより、

かなりの年月差を感じます。

この屋根勾配は標準なので作業も滑落の危険は少ない

安全な勾配でした。

次に続く。