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雨洩り工事4−4(和型スレートの葺き替えに至る事例)

前ページからの続きです。


いよいよ雨洩りの原因を確かめながら瓦剥がし解体の着手。

一番あやしい壁際のノシ積み付近を解体。

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屋根土を剥がすと・・

やはり捨て谷板金も無く、壁際の防水シートの立ち上げも無く、
ラス地板の隙間も大きく開いています。

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雨押さえ水切り板金は有りますが台風など横からの吹き込みの

雨水は侵入し雨洩りします。

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雨押さえ水切り板金の見付被り高さがノシ瓦に被っていれば
横からの吹き込みにはかなり効果がありますが、
わずかな寸法不足と重要性の意識が無い施工の為に

納まり不良となっています。

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この辺りは大工のラス下地不足と防水シート不良と板金の納まり不足と
現場監督など請負側の施工監理不足など多種多様の

曖昧な責任逃れとなる、お決まりの場所。

それでお馴染みパターンになる、この雨洩り原因は、

「あぁ~やっぱり、この現場もか!」・・と、

ほとんど定例化されています。
 

次の場所に視点を変えて棟違い付近の上部に、さしかかり

次の怪しい状況判明に着手。

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まず上の画像から↑上部の地瓦の流れ寸法の見える面積が

大き過ぎます。

本当は上部が棟の下に深く入り込むので

面積が少なく見えて当たり前の場所。

今度は屋根瓦の、この場所での納まりで

手抜き工事の気配が強く感じ、具体的に見え始めます。

次に続く。