前ページからの続きです。
下地も、ほぼ終えて最終仕上げの段階へと入り
ガクブチ作りの事例です。
化粧ガクブチの素材に積層材はあまり好みで無いのですが、
この当時はペルポックの積層板が普及していましたので
ローコスト予算の場合は多用しました。
加工性はけっこう良かったように思います。
但し製造元の品質基準次第でかなりバラツキがありました。
値段だけの問題でも無く仕切り値が安くても素材の安定と
積層の接着度合いも塗装の仕上がりも良く
満足いく物が結構ありました。
しかし仕入単価が高くても樹木の目や硬さ加減も接着性も
バラツキが有り割れやすく狂いやすい、扱いにくい物もありました。
その時の仕入れ時の当たりハズレで大きく左右されます。
今でもその条件は替わりません。
古家の化粧枠は出入りが激しく仕上巾が、まちまちで
多種寸法になります。
巾広の長尺材を現場で引き割り木取りするのが
素材の節約に繋がります。
プリント合板やその他の入れ込み厚さに応じて
溝シャクリ加工をして事前加工をします。
これで各所に使い分けします。
積層材は木表、木裏の判別などを、
あまり意識しなくても使用できる事が気楽な所でしょうか。
次に続く。