まったくの未経験者が専門業務に、いきなり挑む場合に、どうなるのか?
その動向を細かく観察し今後の取り組みに活かす為に実施しています。
この巻きは一旦、簡単に通過し10/10までは早めにアップします。
手押し、自動プレーナー削りの分野は幅広く奥深いです。
(下地板のプレーナー削り加工)を実施してみました。
下地の荒板を化粧仕上げにしたり別の素材を仕上げにする場合は
厚みの違いや曲がり、捻じれなどが有れば仕上りが悪くなったり
接着不良などが生じると困りますので
プレーナー削り加工が必要となります。
この回では内壁や天井など下地材料として使用頻度が多い
ラス下地板の加工例です。
主な材種は杉が安くて軽くて加工は、し易いですが
反り易く強度は劣ります。
ボード下地やジプトンボードや軟質ボード系の天井板などを
接着やビス止めなどには安定しやすく
安価でもあり常時在庫販売品として信頼できる下地素材です。
無節でも、節が有っても天然素材の仕上木材としても
人にやさしい建材となります。
基本ノウハウとしては仕上に見せる場合は木表側を優先にしますが
キズやヤセその他欠点の度合いによってはやむなく
木裏側を見せる場合も有ります。
床など素足に触れる場合の木裏を使用する場合は足裏にトゲが刺さり
とても危険なので使用目的によって考慮が必要。
下地に使用の場合は木表は端が反りだして中央が引っ込み気味になる
木の特性を見込、あえて、木裏を表に使用する方が仕上げ材の付着と
年数経過後の下地木材の暴れを緩和する策として有効になる場合も有り。
削る手順は目的によって様々で、この段階だけでも
何通りの選択から有効策を判断する事になります。
今回は杉材の巾、約90×厚さ15×長さ2mを下地目的の使用で
平使いの用途での加工例です。
その他の事例は別の機会に掲げます。
手押しプレーナーで先に地を抜かなくても良い条件とします。
地を抜く必要の場合は、この後に掲げます。
先に座りが安定した真ん中が引っ込み気味の木表を下にして
入れ込み膨らんだ面の上を先に削ります。
自動プレーナーは上に刃か付いていますので
木裏の膨らんだ面を上に向け先に軽く削ります。
削り度合いは削る面で全体の半分ほど削り跡が、有れば良し程度で、
すべての枚数を一旦は通過させます。
中にはたくさん削れ過ぎる物も有れば、ほとんど削れない物も
一回目の削り深さの設定条件をすべて通過させます。
※不慣れの場合は、この時に1枚1枚の削れ度合いに応じて
その都度削り深さの設定を微調整するムダが現れがち。
プレーナー削り加工の場合に共通する判断は全工程で何回削り、
何ミリ削り落ちて何ミリの仕上で残り出来寸法を予測し
目的に沿うか?否か?が重要です。
削る前から該当する素材の歪みや欠損の程度を視認し
強制、修正の見込みや可能性を判断し
希望サイズに加工仕上出来る確率を推測します。
※特例でない限り通常段階での削り過ぎは厳禁。
希望サイズに至らない段階の物は、さらにサイズ落としで
使用可能か?否か?の検討も有ります。
さて、加工手順に戻り膨らみ側を最初に通過させた後は、
すべての枚数が削れ面50%以上の状態が
全体の80%ほどの枚数に達していれば次は裏面を削ります。
それ以下で削り度合いが低く最初の削り落とし設定が少な過ぎた場合は
もう一度0.2~0.5ミリほど更に削り直します。
この手直し判断は何十枚も通過させて行うのは判断力に欠ける状態で
技能力としては明らかに劣ります。
最初の数枚、厳密には全体枚数の二割程度を実施した時点で
全体結果を早めに予測するのが得策です。
その他、負荷の掛け過ぎ回避やセッティグの仕方や刃の交換など
あらゆる場面で、どうでも良さそうな事に対してや
細かい所に理由が色々有り基本ノウハウの単体ピースとして細分化されます。
次のページもお楽しみに。