一階の南側、掃き出し部分に物干し場に既存のスノコや雨戸を外して
物干し床を取り付けの御希望を実現したいとの事で
関わらさせて頂きました。
一番簡易な方法で木製のウッドデッキ風が御望みとの事で検討。
建材メーカーのカタログ掲載タイプのユニット製品を使用すれば
簡単ですが御客様は価格に驚き却下。
量販店の普及品などを混在してオリジナル製作で
ダサくても良いから安上がり納まりを御希望なので
寄せ集め仕様で決定。
まず雨戸は不要なので外しても良いとの事で
取り付き納まりは容易になりました。
構造は簡易工法の骨組で量販店のラチスパネル材を流用して
シンプルなデザインをラフ図で完成予定を示し御客様に
了解を得てから着手。
規格ラチスのサイズそのままで取り付け可能な部分と
一部切断改造が必要な所も含めて製作。
床材や柱材などは汎用の下地木材をプレーナー加工して
捻じれは修正して防腐塗料を先行塗りしてから取付。
量販店の普及品タイプのラチスで規格サイズを優先に
大きさや位置を決定で組合せします。
規格サイズばかりでは納まらないので切断カットし、
切れ落ち部材は袖壁や枠材の不足部分に転用します。
出入り口用開き戸にも規格品サイズを利用し寸法変更は
枠をバラしてからラチスを切断し組直し、します。
一枚の大きな規格材を切断して大小など二枚分けにすれば
外枠が不足になります。
その場合は普通の下地木材に溝加工で別途に製作。
既製品のバラ部材も量販店には販売していますが必要サイズや
必要断面は合わない時は自作します。
組上がりすればグラグラも無くなり安定してきます。
下の画像は正面で規格サイズのアーチ型ラチスを二枚組で利用。
下図は斜め横からの姿です。
独立キソはコンクリート束石の羽子板ボルト付を
半埋めしただけで羽子板金物は見えにくい向きで設置です。
御客様はとても御満足されていました。
竿掛け用の支柱二本が上部の繋ぎなどで建物外壁から
固定されて、とても強固です。
側面は出入り口になっており外部にも出入りが可能。
開口部ではグラツキが心配ですが支柱を伸ばし
横繋ぎで固定なので強度は良好です。
上がり降りの階段は御客様保存の不要ブロックを
再利用しても良いとの事で流用。
上部のサオカケ部材が正面手摺パネルの
強度維持として有効になっています。
メーカー品で高価なキット品よりは手間が掛かりましたが
総額費用は半分ほどで出来上がります。
通販品のキット品を御客様が自分で買われ組もうとしましたが
困難で当方に依頼を受けましたが通販の規格キット品は、
それぞれの現場寸法には合致せず大き過ぎ、小さ過ぎ・・など
ベストのサイズにはなりません。
キット材料の加工仕口や塗装の質は発展途上国での
製造品を輸入した物は、かなり粗悪な物が有ります。
やはり各自の現場に合わせて量販品の安さと一般木材の
オリジナル加工と塗装でピッタリサイズが可能です。
オリジナルサイズの節約型ウッドデッキの件は、
これにて終了します。
ぜひトライしてみて下さい面白いですよ。