窓など日中に明かりが入りにくく暗いとか、
換気が悪い場合は条件次第では外壁を切断、開口して新たに
窓の取付が出来ればとてもイメージが変わります。
壁の切り抜き開口や柱抜きで重要なのは耐震や
様々な荷重に耐えられる構造に支障が無いか?
壁を抜いて取り付けた新たな窓が御隣り、など
プライバシーに問題が起きないか?
などの判断は重要です。
そして抜きたい壁の中には外から見えない
壁配線・配管・重要な部材が潜んでいるか否か?
など色々な問題点を推測して事前に検討するのが大切になります。
後は・・仕上がスンナリと納まるか否か?
の施工サイズや位置の確認。
そして施工が実行できるか?
・・など用具の使用限界範囲など
軽量鉄骨構造の倉庫で外壁が小波スレートの建物に
サッシ窓を取り付ける事例です。
まずは取付前の外部小波スレートの状況。
そして内部ですが壁内が丸見えなので障害物の有無は歴然で
予測は簡単です。
切断開口には、まずはダイヤモンドカッターで切断して
切り抜き開口となります。
この切断前にすべての納まりを検討、確認した上で位置や
適合サイズの窓サッシを手配するのが大切な所。
施工時には小波スレートを切断する時の粉じんなどは飛散防止策が
御客様の現場ではとても重要ですしマスクもせず吸塵対策を、
おろそかにすると余計な粉塵を吸い込み
作業者の健康を害しますので注意。
サッシのタイプは、ここでは半外タイプの
規格サイズを使用しました。
小波スレートには波形厚さが有るので防水納まりは
十分に検討しなければなりません。
サッシの入れ込みは外からか?内側からか?
防水や施工のし易さなどで最初から検討が必要です。
切断位置も必要以上に大きく開口し過ぎるとサッシは入れやすいですが
余分なダメ仕舞いが必要となったり
雨洩りなど水仕舞も不利になります。
余裕の無い切断開口ならサッシが入れにくく二度切りが必要となれば
再び粉塵対策が必要となります。
なるべく二重手間、無駄な工程は防ぎたいものです。
サッシを仮に入れた屋内の状態。
下枠の下地木材などは後から入れ込みができるので
軽量鉄骨でも、やり易いです。
外部の完了状態。
雨仕舞いや納まりは簡易仕上げなので、これで良しとしましたが、
もっと手間をかける場合も有ります。
小波スレートの断面は波形状なので正面から隙間は見えなくても
切り口には隙間が意外な所に残る場合があります。
バックアップ材を先に入れ込み防水処置の必要が有る場合は
施工途中で対処しなければ後からは出来ない所は注意。
外部の小波スレート隙間は、なんでもかんでもコーキングで
埋め潰すのが良いばかりではなく埋めずに隙かせて
水を溜まらないように空間を設けて水を垂れ切らす必要も有ります。