畳の下地板が普通合板の場合は床下の通気が悪く
地盤の湿気具合によれば極端に痛みが激しくなります。
根太はしっかりしていても部屋全体にフワフワ部分が多く、
畳をはぐれば直接歩けないほど踏み抜けしそうな所が多い場合は
座板の張替えとなります。
畳を敷いていれば、かろうじて歩けるような不安定で
畳が無ければ極端に歩行が困難になる座板の痛み例です。
洋間など床板が表面に有れば一部のフワフワ感は直ぐに発見できて
初期対処が可能ですが畳が有る場合は発見が遅れ、
気が付いたら部屋全体が↓このようにフワフワになります。
畳の下には腐食した合板と畳の中は湿気と共に
腐敗菌、ダニが生息し部屋は劣悪環境となります。
腐食した普通合板の解体は簡単に剥がれますが一部は生き残りも有り、
釘は錆びて固着し簡単には撤去出来ない部分が有りますが、
定例化された基本ノウハウで対処可能です。
錆びて固着した釘抜の定番対処は、頭を叩き、固着部分に振動を与えて
抜きやすくしたり合板が壁の下に入り込んで釘抜きがしにくい部分は
丸ノコで壁ぎわまで切断撤去し、釘の根っこからスーパーソーの
金属切断専用の手ノコで引き千切りや、
ディスクサンダーで切断などが有効です。
床板を剥がすときに内壁の下、付近を不用意に壊してしまいがちで、
手荒い、雑な作業が起こり得ます。
業者に解体を外注しても配慮に欠ける作業者に掛かれば
想定内のリスク回避ができず別な無駄や余計な補修が増えます。
根太材に残った古い釘は抜けるものは抜き去り、抜けない物は、
切断したり叩き沈めたりの処置をします。
うっかり取り残しすれば出っ張りに引っ掛かりケガをしたり
新しい座板が異物を挟み一部だけが極端に膨らみ後のトラブルになります。
根太の間隔が粗ければ生活動線の部分や重量物、置き場付近だけでも
下地材を追加で入れ込み補強すれば安全です。
地盤の湿気対策には不要な木屑などが有れば白蟻などの餌になるので除去し
必要ならば防湿シートなどを敷き込み、ズレないように仮置き、しておけば
床下環境は改善されます。
必要が有れば防腐剤などを束や大引き、土台などに塗布しておけば、
後の耐久性が、とても良くなります。
床下の改善が終われば座板の張替えですが、防湿対策していれば
再び普通合板や構造用合板でも可能です。
又は耐水合板の12㎜か、下図のような杉板の12~15㎜なら
材質の違いで多少、通気可能なので予算次第で時々使用します。
下図は↓別な現場で重い家具を置くための根太を追加補強した参考例です。
合板よりは小幅なので枚数が多くなり手間は、かかりますが
材料価格は、ほぼ同じか多少割高。
釘打ちはN38程度を根太に対して二本づつか
一本づつ千鳥に打つ程度でも良いとされ、打たず置く事だけも有ります。
湿気の多い所では何年かに一度程度は畳を、はぐり座板も、めくり、
通気さす為に座板には一切、釘打ちはせず、ただ単に並べ置きして
釘打ちはしない場合も有ります。
一部分のみ根太上で繋がるように切断し出入り口の為に
開口スペースを作っている場合が多く見られます。
ある時は床下へ貴重品の隠し場所などにも、なりますね。(^_^;)
下図は別現場で杉の座板を張り終えて、改め口の切断開口した実例です。
畳を、すぐに外せて下に大引き材がなく、床下に入りやすく、
他の部屋に行きやすい位置にします。
切った板は釘打ちで止めず、置いておくだけや、止めてもビス止めなら
ドライバーで簡単に外せます。