古い賃貸物件で木造建物ですが床はモルタル仕上の古い物置で
木製建具とレールの修理です。
まずは、建具の開け閉めが困難でスムーズに使用できない状態で
何年も放置だったそうです。
木製引き違い建具が動かずにモルタルもレールも朽ちてしまい
調整などでは無理なので取替。
木製、引き違い建具の戸車は家主様が自分で戸車は無理やり
取替たらしいですが、まったく動かず
レールがダメで高さも下場を切断し削らなければ建付け不良です。
戸車の見た目はレールの錆が付着して汚く鉄製戸車かと思いましたが
ステンレスでしたので再利用が可能。
先に足元のレールをモルタル補修で仕上をしてからでないと
高さが決まりません。
埋め込みレールは通常の埋込足の部品を取付ては
高さが上がり過ぎなので使用しません。
レールの両端は普通なら内部の土間床の水やゴミ抜きの為に
2㎝ほど隙間を開けますが
ここでは両端の柱に突っ込んで固定し中間は樹脂のパッキンで
高さ調整しシリコン接着で不陸の固定です。
建具の建付け調整が出来る範囲の高さと直線性で
こんな小さな納まりでもモルタルの特性に応じた手順と
時間差を利用したモルタルの基本ノウハウで要領が必要。
モルタル練りしたネタ材料の変化に合わすのが、
とても面白い体感作業となります。
木製建具の建て付け合わせの都合を見込んだ左官仕上げが
必要となります。
こんな時は、やはり多能工・職が、とても便利で有利となります。
土間、埋込レールのモルタル仕上が完成すれば1日以上おいて
その後に建具を修理します。
この建付け合わせだけでも、基本ノウハウが必要ですが
機会が有れば詳しくアップします。
入居者とオーナー様は、長年に渡り開け閉めが
困難だったのが解決して、とても喜んでいました。