土間工事の展開では土の状態をコンクリートに変更する場合が多いです。
しかし、お客様の好みは様々で今回は逆の事例です。
現在は普通のコンクリート納まりでベストの状態だと思うのですが・・
部外者から見れば、まったく問題ないような状態に見えます。
土間の掃除はコンクリートの方がしやすいし。
理由によると夏の猛暑時期には南面なので土間コンクリートへの
照り返し輻熱が激しいとの事。
そして土の感触が欲しいとの事です。
すぐ横に寝室が有るので住んでいる人にとっては影響が大きいそうです。
このような感覚の違いは傍目には解りかねます。
他人に関わってこそ知り得るので大切な機会とも言えます。
まずはコンクリート表面を斫りますが活かし残しとの境は
ダイヤモンドカッターで切断しておきます。
その後にハンマードリルで捨て穴をあけます。
やはり無造作にハツリ工具の先端を地面に突き刺すのは危険です。
地中、埋設物の破損トラブル回避の配慮は基本中の基本です。
この後は端から斫ります。
中央から斫るのは絶対とも言えるほど損で非効率です。
やって見れば自ずと解りますがムダな労力でも有り、
別な意味で大切なのは、そんな場面で技量や知識が問われる
利害関係の評価に晒されている場合は、
もし、真ん中から始めると、違いが分かる人から見ると、
経験不足や効率の認識が甘い人と見られます。
端から、それも角の鋭角付近ばかりを優先的にハツリ
順番を進める場合は経験に裏打ちされた
効率の良さを心得た手順で進めます。
それが、知ってか?、知らずか?偶然なのか?必然なのか?は、
その人の普段の流れを見れば解ります。
どうすれば効率が良いか?聞きもしない事が問題なのです。
それらを話すと逆に不機嫌になったり指摘を嫌がる人もいます。(^_^;)
スコップやクワの使い方、運び方、一輪車の扱い方・・など、
すべての動作、手順、要領には基本ノウハウが有ります。
さてハツリガラも軽トラに積込み、この段階では容積では、
まだまだ余裕が有りますが重量的には明らかに
軽トラの350㎏以内の制限では積載オーバー気味ですね。
実質的には安全率が二倍ほど有るはずなので700㎏でも走行は可能です。
過去には軽トラで知らずに1tほど積んで走りましたが、さすがに蛇行します。
しかしスピードを制限すればブレーキも利くし道路以外など
臨時には積載走行は可能でした。
それでもサスペンションやフレーム、車軸のなどが応力不足で
壊れたり狂いますので過積載は危険。
廃棄処分の後は真砂土を積込み現場に搬送します。
これでも重量的には積載オーバー気味、ギリギリですが中身が
露出の場合は視覚的に過積載と判断されますので事実はともかく
・・シートで覆い搬送するのが常識です。
これもノウハウの一部ですし、その対処の違いでは
罰金など実害として思い知らされます。
地面に敷き均し後です。↓
自然素材は、なぜか綺麗で落ち着きます。
やはり人間には、ある程度の天然素材環境が必要なのでしょうね。
こんな状態を見れば↑・・不思議なもので、このままでも良い、
ように思えてきます。
実用的には、そうはいかず、後の為に歩行用の
コンクリート平板を敷き並べて雨降り対策をしました。
コンクリートを斫り、土に戻す逆の事例でしたが
御客様はとても安心した様子で満足されました。
部外者から見ても、実際に施工してみて、
気持ちは、とても良く解ります。
個人的な印象結果では・・コンクリートも土も・・どちらも有り!
・・なのが率直な感想です。