材料の加工も無事に終えたので現場施工の開始です。
片流れタイプのカーポートでハイルーフ仕様なので
高さは隣の標準タイプと比較すれば違いは明瞭です。
まずは脚立足場と飛散防止ネットの仮設が必要。
アルミ脚立は六尺(1.8m)と七尺(2.1m)を使用でギリギリの高さ。
まずは残された押えカバーを慎重に外します。
端から捲りバールでテコ利用しながら歪まない程度の
力加減が必要で簡単では有りません。
カチコミ式よりはビス止めが外す時は容易です。
こんなに固いカチコミ式なのに・・なぜ屋根パネルは
突風で剥がされるのか?
押えカバーの固定方式に原因が有るのではなく
共通して横桟フレーム部分に問題有りです。
ほとんどが横桟は垂れ下がりを受けているだけで
上への膨らみ防止策はしていません。
飛行機の翼のように気圧の変化でバネルの揚力が働き
上に引き上げられます。
パネルの中央から風船のように膨らんだり沈んだりの繰り返しで
端の方から差し込み代が抜けて外れます。
剥がれ防止策としては中央付近の横桟フレームとバネルの接地面に
シリコンコーキングで接着がコスト的には有効です。
念入りにするなら上からフラットバーで浮き上がり防止の押え処置が必要。
この現場では最後にパネルを持ち上げ後から
シリコンコーキングで点付け接着します。
新しいパネルの入れ込みです。
養生フィルムは裏表では剥がす順番が有ります。
最初は端の周囲だけ剥がし定位置に入れ込んだら浮かして
下のフィルムを剥がし、その後上の養生フィルムを剥がします。
静電気が発生しやすいので注意が必要。
上部のガスケット、片ビート樹脂など押え部品は劣化し
再利用できないのでシリコンコーキングで埋めます。
接着効果も有るのでズレ下がりや抜け防止にもなります。
フレームの汚れ拭き取り掃除は必須です。
ホコリが付いたままと拭き取り掃除後↓の違いが下の画像では解ると思います。
濡れ雑巾と乾燥ウエスでの乾拭きなどフレームの掃除は必要です。
最低限ホウキやブラシで掃き掃除でも良いので汚れ取りは必要です。
トイの中もゴミ掃除をして予備ドレンの塞ぎ樹脂も劣化して
水漏れしているのでコーキングします。
トイのゴミ掃除は隣地に落とさず慎重に除去します。
劣化した樹脂のビードパッキンは↓固くなり脆く外れるのが多く
再利用は出来ません。
メーカーから同質部材を取り寄せる事も代用品も不可能で
シリコンコーキング対処となります。
既存パネルと張替え部分は色違いが目立ちますが
一番近い色なので仕方なし。
紫外線で変色するので古い樹脂との色合わせは困難となります。
御客様には最初から説明の上、ご承諾済みです。
新しいのは三枚張り替えは終えて古いのを剥がして
張り替えながら奥に進みます。
次に続く。