次は既存のタイルにホーローキッチンパネルを重ね張りをします。
古いタイルのガスコンロ廻りに表面が油汚れしている場合は
洗剤で奇麗に拭き取ります。
接着不良になりパネルが後で浮いてくると困ります。
ホーローパネルの切り方はジグソーに
ステンレス用金ノコ刃を取り付けて切断が可能。
デスクサンダーは熱で焼けが入ると
ホーローと鋼板下地が剥離したり
ホーロー表面が変色したりで施工不良になるので使いません。
切った後のバリ取りにも鉄鋼用切断トイシや
研磨用の砥石サンダーはホーローパネルの場合、
超低速で火花が出ないなら使用可能ですが
原則禁止になっています。
バリ取りは工業ダイヤの研磨面なら低速で可能
または面倒でもヤスリの手作業、掛けが無難。
そして切断した金属面は防錆塗料を必ず塗る事になっています。
この作業がホーローキッチンパネルの面倒な所です。
止め方は強力な両面テープで仮止めし
専用の接着剤で時間経過により固定となります。
ホーローキッチンパネルはタカラのメーカーでは
各サイズに分かれているので現場の納まりによって
無駄の無いサイズと枚数の組み合わせでパネル材料の取り寄せとなります。
パネルの張り押えの要領は独特な手順や安全策が、いくつか有ります。
それらは別の機会にアップできるかも知れません。
このホーローキッチンパネルを張るのは現場経験が必要です。
似たような素材の事例では1㎜ほどの薄い硬質化粧板で
デコラと呼ぶメラミン樹脂板が有り
その施工要領と、張り方は、ほぼ同じです。
しかし切断方法や防錆処置が、まったく異なります。
窓の下枠部分は水が掛かり易く塗装が剥げて傷みやすいので
ステンレス水切りを外注したり自力で曲げ加工した物を
パネル張り後に被せて接着します。
接着剤を付けて木材の当て木をして仮突っ張りしておけば大丈夫です。
ステンレス曲げ加工材はヘタに釘やビス止めすると
表面が歪で見た目が悪くなります。
どうしても一部で止める場合は適正な場所で最小限の数や
強く打ち付け過ぎない手加減が必要。
キッチンパネルの目地や端部や入隅など各種化粧カバーや防水仕上げは
本体を取り付けた後で専用の化粧モールを取り付けたり
防カビ用のシリコンコーキングで仕上げをします。
それらも基本ノウハウが、ここではパスします。
※ホーローキッチンパネルと流し台のカウンタートップとの突き付け付近は
内壁下地の起伏や歪みが大きかったり隙間が狭過ぎたり広過ぎたりすると
シーリーグの幅が極端に狭くなったり広くなると見苦しいので
内壁の表面仕上の出入りは直線性や仕上がり巾が大切です。
隙間や幅の誤差は2~3㎜以内程度でシーリング巾は約10㎜以内が普通で
それ以下なら幅の差が目立ちやすく広過ぎるとダサい仕上げに、なります。
続きのページもお楽しみに。