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システムキッチン普及品タイプの取替え3/6

台所のキッチン廻りで流し台付近を全面的な改造例です。

 

炊事などは最低限で可能な仮設をしながら工事をするパターンです。

キッチン取替え?給水とその他仮設例?.JPG

捨てる予定の古い流し台は使い方が不便でも最後まで利用します。

 

排水ホースは位置を変えて流し台を動かしやすい所に

木製の薄い床板を荒く切り抜いて後ろへ簡単に出します。

台所キッチン取替え?流し台の臨時排水接続の内部後.JPG

いよいよ本格的に実態調べを兼ねながら

上部の古いレンジフード付近から解体します。

 

レンジ付近は油汚れが付きやすいので手袋や養生が必要です。

台所キッチン取替え?解体?レンジフードと吊り戸棚の途中.JPG

そして吊戸棚などを順番に外します。

 

解体すると見えなかった部分が、徐々にあきらかになります。

 

昔の納まりでは良くあるパターンの「見えない天井は張る必要がない!」

と、常識化されていた時代の納まりです。

天井や壁の裏が有りません。

台所キッチン取替え?解体?レンジフードと吊り戸棚?.JPG

 

天井も内壁も・・見えない所に材料や手間をかけてもムダになる・・

場合によっては当然ですが・・最近の防火、気密性などで変わりました。

 

しかし・・天井の下地である大切な野縁材がこのように

奥の壁面まで届いていないのは昔は、なんとも思いませんでしたが

・・今はとても違和感が有ります。

台所キッチン取替え?解体?レンジフードと吊り戸棚?拡大.JPG

強度的な問題で、かなり恐怖感を覚えます。

 

※余談ですが

 

こんな現場実態が有るのを理由に、地震の家具転倒防止策で家具と天井への

突っ張り対策の伸縮ポール部材が簡単で良いとのイメージが伝えられていますが

こんな天井に突っ張っても意味がないのは明らかです。

 

しかし、こんな納まりは吊戸棚の上だからなので

家具置き場の居室、天井は異なります。

 

普通は野縁が奥までは届いているはずです。

しかし廻り縁の上に乗せてあるだけで、このように

浮かないように固定していない事が多いのです。

 

押えても軽く止めている程度が多い。

 

特に和室の天井は細い小さな釘打ちだけなので

ホウキの柄などでも突っ張ると簡単に

天井板は浮いてしまう事が多いのです。

 

※本題に戻ります。

 

下図は↓野縁が奥までは届いているのですが吊戸棚の上に

乗せてあっただけで横野縁が全く入っていません。

 

もし、吊り戸棚が落下すれば天井が引っ張られ一緒に千切れ落ちます。

 

本当は吊戸棚が落ちても天井は残るのが当たり前で

吊戸棚が落ちそうになれば、天井へのツナギが有れば、

ぶら下がる事が二次的な安全策です。

 

今回は奥に横野縁を入れるか?

壁面に固定や天井も吊り直しが必要です。

台所キッチン取替え?解体?レンジフードと吊り戸棚?.JPG

天井を吊るピッチは下図のように↓約90㎝間隔が普通です。

 

厳密にいえば吊り木の止め方も色々ですが最低限の基本パターンが有ります。

 

またの機会に基本ノウハウとして掲げます。

台所キッチン取替え?天井裏?既存の吊り木.JPG

上の画像は↑天井裏の野縁下地と吊り木と二階や屋根の小屋梁です。

 

吊戸棚付近は45㎝ピッチ程度で補強しながら取り付け予定の

吊り棚の直線ラインとの高さ合わせが必要で歪みの

上がり下がりを調整しながら屋根裏から吊り下げ固定します。

台所キッチン取替え?天井裏?吊り直し.JPG

この現場では天井に直付け納まりで、ほぼ近づけて取り付ける予定です。

 

この時には廻り縁の高さ3~4㎝程度を挟んで下げた直付けも有りです。

 

しかしロング吊り棚の予定なので窓に被り下がる為に、

なるべく上に固定したい事情が有ります。

 

・・が、これが後で少し失敗の巻へとつながる判断ミスの入り口だったのです。

 

吊り戸棚の本体と扉の天場は5㎜ほど下がり気味で

開閉の余裕は有る予定でした。

 

以上が解体によって、これから取り付け予定部分の

全容が明らかになった段階です。

 

最初に現場下見の時から、こんな状況も予測しておくか?

実態が後から解れば、その時点で取り付け方や途中の対策などを

入念に検討し判断し次に進めます。

 

ご自分で施工する場合で未体験部分は是非とも経験者の

情報提供などを利用し大きな失敗や実害にならないように

多少の有償支援コストは逆に実益へと繋がりますので

必要な時には近場の経験者の方々や信頼できそうな支援者に

相談や依頼をして安全に関わりましょう。

 

この次は壁面にホーローキッチンパネルを張る工程に進みます。

※解体は、できるだけ上から着手するのがやり易いです。

 もちろん例外は有りますが・・現場の状況と目的次第です。

 

続きのページもお楽しみに。


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