アルミドア建具を片引き戸に改造のラストです。
取付ける相手のラインが湾曲し壁面が変形していますので↓斜め削りや埋め木が必要。
本来なら埋め木部分は15~40㎜ほど下げて戸ズレ納まりに、したいのですが
無理が有るので段差は付けずに面一にして簡素化しました。
上下の一筋シキイや鴨居を取り付けたら片引き戸の建具にVレール用戸車を取付ます。
この取付要領も色々な条件によって対処が異なりますが、ここではパスします。
建具のツノや肩の向きや建具の枠の巾や中残の高さ決めなど色々な決定事項が有りますが
ここでは省きます。またの機会が有れば掲げてみたいとは思います。
建具を納めてみました。
引込代が狭く建具の巾などは例外の納まりなので↓アルミアングルの不等辺部材が付いています。
建具を閉めて建付け合わせを確認したり開けてみたりの確認をしてから
駄目仕舞いに進みます。↓白いカバーは元あったスイッチの跡です。
戸尻付近も問題が無ければ掃除をして冷蔵庫を巾寄せして
据え付け戻しの準備をします。
片引き戸の取付が終えたので↑冷蔵庫の据え付け戻し途中です。
簡易リフトアップの用具を対角線に二ヶ所で吊り上げれば
冷蔵庫に備え付いている前後移動専用のキャスターを使用せずに
ジャッキアップしながら真下に付けた別のキャスターで真横の移動が可能でした。
とりあえず間に合わせでの実用試しでしたが・・もっと改良の余地は有りますね。
冷蔵庫を据え付け戻して↓移動用具を外して完了した外観です。
御高齢の方々が暮らすので、もしも転倒などでも危険が少ない
ガラス模様の樹脂板での片引き戸建具です。
建具を開けて↓出入りする場合の状態で室外側からの姿図です。
下図は↓室内側で片引き戸を閉めた状態。
右側の戸尻が寸法足らずですがアルミアングルで隙間をカバーしています。
本来は中間柱に覆い被せる為に4~5㎝広げるのですが引込み代が狭いので
開けた時に飛び出して開口の有効巾が狭くなるので致し方なし。
下図は↓建具を開けた時の室内からの状態です。
建具の巾を本来より狭く作り寸法足らずにした状態で開けた時には理想の位置となります。
標準で建具を作れば現在よりも4~5㎝開口の有効巾が狭くなるのです。
それならば最初のアルミドアの厚みやドアノブの飛び出しで邪魔になっていた条件と
あまり変わらずで改造の意味が有りませんし費用の分だけ無駄となります。
以上でアルミドア建具を取り外して片引き戸への改造事例を終えます。
御客様は大変、お気に召したようで色々と工夫して改善してみた効果が有りました。
この現場のように途中からは現場の直接対応でしか工夫のヒントが得られない事が
頻繁に起こります。こんなところが、いまだに勉強になる事が多く
興味深い事が続き御客様の喜ばれる様子を頂く事で遣り甲斐が絶えない原因かと思われます。
※あまり上等な内容にする事は出来ず無理気味の納まりで各種現場の条件によれば
まったく参考にならないと思いますが一例として掲げてみました。
貴重な生涯をいかに興味深い一日として過ごして行けれるのか?。
全国の見知らぬ方々へ先に実用、実益を目指したネットワークは、どんな展開となるのか?楽しみです。
次の事例もお楽しみに。