前ページからの続きです。
ビニールクロス貼り仕上の工程は普通最後の方になります。
化粧枠材・巾木・廻り縁・見切り仕上材など取付けてから
施工するのが一般的です。
多能工として関わる場合は各種専門職種の標準工程を
あえて前後させて対処するのがとても有利な時が有ります。
この現場も、その手順の為に化粧額物は後付けです。
これら施工順番の前後対処はすべて有利とは限らず、
それぞれにメリット、デメリットが有ります。
それらの詳しい違いは、いづれ別の機会に触れてみたいと思います。
クロス張りの要点は継ぎ手位置の決定が重要かと思います。
柄合わせか?無地か?などの条件でも変わります。
無地でも表面柄が強調されている場合は
縦横ピッチの決め方、逃げ方・・などポイントが色々有ります。
基本要所としては・・
墨出し、裁断、のり付け、位置決め、貼り方、伸ばし方、入り隅の決め方、
突き付け切り、重ね切り継ぎ合わせ、継ぎ目の押え方、水拭き、シーリング・・
などが主な作業工程です。
これらの対処方は基本的なアナログ技能なので
貼り物作業には各種で通用します。
いずれ別の機会に詳しくアップしたいと思います。
変形カウンターの天板付近でクロス切断時に失敗しやすいのは
コーナで一枚もので貼る時など一旦、天板の高さで板厚さの範囲で
切り離しする必要がありますが、この時に上か下に切り込み過ぎて
寸法足らずになるミスが起こりがちです。
文章では説明しにくいですが覚えて損は無い
必ず後で色々な場面で役に立つノウハウが有ります。
偶然うまく行く事も有りますがいずれは遭遇する事になる、
これらの想定できる必然的な失敗現象はワザと実施して前もって
実体験でクリヤーしておくと,後は悠然と対処できます。
基本的なアナログ技能は慣れないうちは、
もちろん初歩的なミスが試練として必ず待ち受けております。
本番の現場で、ぶっつけ本番なら必然的な実害を、ともないますので
人前で恥をかき実害も負い右往左往するよりも
事前予習をしておくのが賢明かと思います。
手洗い付近も張り終えて給水栓も早めに取付ました。
早く機器を付け過ぎるのは邪魔にもなりますが施工途中に
水を使用したい時は都合が良いです。
こんな時も多能工は自分の都合に合わせて施工手順を
臨機応変に選択できるのが大きなメリットです。
次は化粧枠など仕上材の後付けへ続きます。