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天井工事3−3(目スカシ長尺ラミネート天井板の張替え)

前ページからの続きです。


和室天井の張替は張り仕舞いが、どんな納まりになるか?

把握した上で最初から割合せして施工する必要が有ります。

割合せの位置決めは、もちろんですが最後の釘仕舞いも、
どんな方法で終えるか決めていなければなりません。

天井板の割合せは特に重要。

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最後の、この段階で巾が足らなかったらアウト。

この現場では床の間の天井も張替て押入の天井からも

屋根裏へ入れるので釘仕舞いは可能。

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問題は最後の天井板の入れ方。

最後から二枚目の端は釘で止めず浮くようにしておきます。

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下地野ブチの端も少し浮き気味で仮止め状態。

最後の天井板を差し込む時は手前の天井板はクサビで浮かして

最後の天井板を差し込む時に当たらない様にします。

最後の手前で、この隙間が無ければ、ほとんど張り仕舞いの

天井板がすんなりとは入りません。

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傷付けない様に慎重に入れ込み、

再び目透かし目地を差し込み戻しで接続。

 

この辺りは体感を伴う手加減、要領そのもので

要領が悪いと天井板がキズや手垢だらけとなります。

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天井裏に上り、目透かしの巾も確認してから釘仕舞いをして、
廻り縁と天井板の付きを確認してから野プチの端も

浮かない様に押え付けて終了。

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最近の目透かし天井板は本実仕様になりましたが

照明器具の本体が斜めのままではダメなので修正が必要。

 

昔は吊りカスガイを手前と奥の両方に止めていましたが
近年は接着剤使用の直打ちで不要となり簡単になりました。

しかし張り終いは旧式タイプの場合は天井裏の条件によっては
目地板を後で横から差し込めば入れ戻し接続が簡単だった利点も有り

一長一短ですが今の納まりが楽で早いです。

 

ちなみにこの現場のように最後の張り仕舞いが天井裏へ

簡単に出入り出来て釘仕舞いできれば、やり戻しの

この方法でも良いですが塞がれている天井裏なら、

この納まり以外の工夫が必要で別物となります。

 

押し入れの天井や他の場所から出入りできるか否か?は

大きな条件となりますので事前の調査は必要です。

 

照明器具も取り付け戻しして奇麗になりました。

これで和室、座敷の目透かし天井張替は終了。

 

後は床の間天井の張替えのみで次に続きます。