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雨洩り工事5−5(折板ルーフの難解な修理)

前ページからの続きです。


同じ現場の屋根で別な部分の屋根からも雨洩りがするとの

追加依頼で対処した事例です。

折板ルーフと言う屋根勾配がとても緩い陸屋根の弱点として

雨洩りの原因となりやすい現象です。

屋根の中央付近で一部の範囲がたわんで下がっています。

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雨になれば水量の重さで下がり重ね代に防水不良があれば

雨洩りはします。

 

たわんで下がれば水下でトイに排出される時には

ヨダレ返り現象として屋根材の裏面に水が伝い部屋の中へ

逆流の恐れも有ります。

元々、屋根勾配が緩いので屋根材がたわみやすく

深い所は逆勾配にもなります。

なぜ下がるのか?。

 

屋根裏を調査すると下の画像のように

支持固定されているスパンが4m以上も跳んでおり

空間が長いからです。

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このタイプの屋根材だと母屋材を受ける梁など受けの間隔は

3m以内がぎりぎりのスパン距離です。

それでも積雪量や荷重条件によっては、たわんで下がる

可能性があります。

現場では一番下がっている状況を見れば人の歩いた時の

体重で歪み変形した模様。

まずそこが屋根材の断面応力が失われます。

そして再度、近辺に体重が掛かるとさらに陥没しやすく

付近全体が下がります。

一旦下がれば戻る事は有りません。

 

そしてこのような悪条件となり雨洩りが発生。

 

よって、無駄に屋根上を歩き負荷を掛けると益々状況は悪化する、

このような状態が有りますので注意。
 

このダレ下がりを修理する為には屋根裏から補強すれば

改善の可能性は有ります。

但し屋根裏に簡単に、這入れればの話です。

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しかし賃貸物件で天井裏は、は入れても各戸の部屋上を通過は出来ません

賃貸建物は隔壁遮断が原則です。


とにかく強引にジプトンボード仕上げの天井を切り抜いての

作業開始で次に続く