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雨洩り工事5−7(折板ルーフの難解な修理)

前ページからの続きです。


折板ルーフ屋根の裏や天井裏は、こんな感じで

極、普通の木製野プチの下地。

 

最近は不燃目的で軽天下地の金属下地材が多いです。

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しかし、うっかり上がると抜けます。

足場板で荷重は分散して乗るのが無難。

屋根裏の軒先はこんな感じで軽量鉄骨構造。

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水下の谷トイは↓簡単な納まりで底はなにも無く

上から踏めば簡単に陥没します。

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谷の高さもフレームに乗りギリギリの納まり。

梁の上にタイトフレームと言う専用の固定金物で

固定する所と単に乗せてある場合と色々。

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しかし一部分はなぜか梁の天場高さが低く浮いて4m以上も跳んでいます。

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トラス梁が中間に2ヶ所ありますがいずれも屋根材を受ける

材料は有りません。

この部分が陥没して垂れ下がっています。

多分、トラス天場の高さが通っていないので

やむなく放置したのか?
設計ミスか?  欠陥物か?
いずれにしても途中で当て木などで受ければ良いだけの事。

なぜ浮かし放しなのか? やはり施工ミスの疑い有り。
そこで雑な修理ですが次の写真のように木材の重ね積みで補強。

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補強の要点は下がっている高さの分はクサビで上げ戻す。

そして補強材が外れないように接着しておく事でした。

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それは強風のあおりなどで屋根材が浮く事があり、

その時に入れてあるだけなら外れる可能性が有ります。

そして真夏は板金の屋根材が熱膨張で上にフクレ、

浮き上がる可能性もあるからです。

この修理は防水工事の雨洩り修理、以前に

構造物の納まりに関して雑な施工が原因だった事例でした。

しかしRC造や、もっと難解な特殊建築構造物の雨洩りに

比較すれば、とてもアナログな原因例かと思います。

以上で雨洩りの件は終了ですが、谷の底に水溜りの問題が有り

追加処置として最後の段階へと続く。