前ページからの続きです。
折板ルーフ屋根の裏や天井裏は、こんな感じで
極、普通の木製野プチの下地。
最近は不燃目的で軽天下地の金属下地材が多いです。
しかし、うっかり上がると抜けます。
足場板で荷重は分散して乗るのが無難。
屋根裏の軒先はこんな感じで軽量鉄骨構造。
水下の谷トイは↓簡単な納まりで底はなにも無く
上から踏めば簡単に陥没します。
谷の高さもフレームに乗りギリギリの納まり。
梁の上にタイトフレームと言う専用の固定金物で
固定する所と単に乗せてある場合と色々。
しかし一部分はなぜか梁の天場高さが低く浮いて4m以上も跳んでいます。
トラス梁が中間に2ヶ所ありますがいずれも屋根材を受ける
材料は有りません。
この部分が陥没して垂れ下がっています。
多分、トラス天場の高さが通っていないので
やむなく放置したのか?
設計ミスか? 欠陥物か?
いずれにしても途中で当て木などで受ければ良いだけの事。
なぜ浮かし放しなのか? やはり施工ミスの疑い有り。
そこで雑な修理ですが次の写真のように木材の重ね積みで補強。
補強の要点は下がっている高さの分はクサビで上げ戻す。
そして補強材が外れないように接着しておく事でした。
それは強風のあおりなどで屋根材が浮く事があり、
その時に入れてあるだけなら外れる可能性が有ります。
そして真夏は板金の屋根材が熱膨張で上にフクレ、
浮き上がる可能性もあるからです。
この修理は防水工事の雨洩り修理、以前に
構造物の納まりに関して雑な施工が原因だった事例でした。
しかしRC造や、もっと難解な特殊建築構造物の雨洩りに
比較すれば、とてもアナログな原因例かと思います。
以上で雨洩りの件は終了ですが、谷の底に水溜りの問題が有り
追加処置として最後の段階へと続く。