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塀用の瓦は働き寸法など全体が小さく作られています。
そして、この現場の地瓦は一枚葺きが多いので重なり代の
切り欠きが無い形状ばかりが並びます。
よって不足瓦は建物、屋根用の地瓦とは形状は、かなりの違い。
大きさの違いは片方を切断すれば良いのですが曲がり度合いと
厚みが違うので、差し替え用を古瓦で作るのは無理があります。
この現場でのノシ瓦はサイズに合わせて切断加工すれば可能です。
納まりは一段葺きなので継ぎ目から雨洩りします。
せめて二段葺きにすれば水捌けも良くなりますが
他が一段葺きなので合わすしかありません。
とにかく地瓦の勾配が緩過ぎて仕事は、しやすいですが
水の切れは悪いです。
しかし、この程度の簡単な納まり補修で妥協し
最低限、必要ヶ所の屋根瓦は終えました。
次は壁面のモルタル補修へと進みます。