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塀修理1(古い土塀の簡易補修06)

前ページからの続きです。


モルタル補修塗りの前は、こんな感じで

塗り代の厚みがバラバラです。

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既存部分と合わすモルタルは刷毛引き仕上にします。

仕上、一歩手前となる下地モルタルの仕上までの塗り厚を

10~15㎜程度の予定で下地作りをしておくのが都合が良いようです。

10㎜以下の厚さは薄くて伸びにくく・・

15㎜以上の厚さならダレたり剥離したり
不安定となり決めにくくなります。

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このモルタル塗りは、とてもアナログ技能でほとんどが
体感と時間差利用の臨機応変に対処する感覚作業だと思います。

 

モルタルは色々な場面で関わる事は多いですが、このような

外壁面の仕上げとなれば、とていまも難しく、いまだに

材料(ネタ)と上手く折り合いが付きかねます。

 

まさに材料(ネタ)のほうから時々・・

(お前はワシを言う事聞かせる事が出来るのか?)・・と、

 

問われているような時が有るように感じます。

コテの大きさ以内で小さな補修面積なら

割と簡単に何とかなります。

しかしコテの大きさ以上で地を抜くと言われる

均しが必要な面積はとても困難で一貫性のある工程と

ネタ材の変化現象を理解していなければ失敗作となります。

塗り始めは表面がデコボコになるので、頃合いを見て

更に定規や木コテで均し整える必要があります。

 

この・・頃合いを見てが、まことに微妙でして

気候の温度、湿度、風なども影響し絶えず変化します。

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有る程度の広範囲な面積になると必要人数の有無で

大きな違いとなり施工する前から、

その結果の是非は予測はできます。

左官工事の塗り壁作業は有る程度の面積以上になれば、

とても難しい専門技能です。

しかし基本技能として今後も必要とされると思いますので

無くならないジャンルかと思います。

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出来は良くないですが予算範囲では、しかたの無い処。

 

いずれ又、クラックが現れるでしょう。

壁の表面に防水塗装をすれば耐久性は増しますが・・

御客様はそこまで望まれていませんでした。

 

なぜ?・・こんな所にまで専門外に手を出すのか?

割に合わないし・・一人前になれる訳でもなく・・

と、思われる方が、ほとんどでしょうが実は、この辺りまで

手を出して、こそ体感で得られる事が多くあります。

 

1㎡ほどの極小面積での各種左官仕上げが多能工・職で

絡んできても対応できるところに意味があります。

 

どうしても上手くいかない事実と稀にピシッと決まる事も

体感しそのギャップを経験しておくのが目的です。

 

難しさを体験しておけば色々な未知の案件でも

売り買いの価値観判断がとてもし易いのです。

 

上手・・下手はともかく・・

「一度でもやった事があるのか?」・・と、

問われた時の対策です。

これで土塀の簡易補修は終わります。

 

もう二度と手を付ける事が無いと思われる印象深い案件でした。