前ページからの続きです。
ルーフィング下地の敷き直しへと進みます。
普通のルーフィングでもなくゴムアスでもなく
チャンピオンルーフの商品名で特殊な納まり材料です。
大きな特徴はゴツゴツした突起物が無数に有り少し硬い目の防水下地です。
普通の防水シートに直接、瓦残木を打ち付けると
侵入した水を桟木で堰き止めてしまいます。
瓦桟木の釘穴から屋根裏に雨洩りします。
その現象を突起物を付ける事で桟木を浮かし
濾水を軒先まで流せる優れ物。
突起が激しいので歩行時での滑り止めもバツグンです。
むしろ足の裏に突起の当たりが激しく靴の裏が薄いと
足の裏が痛くなります。
それと材料単価も当然割高ですが価値は有ります。
この現場では二階だけではなく一階の取り付き屋根が
有りますので 二階の外壁に一階屋根の瓦が
突き当り部分の↓納まりです。
壁際はノシ瓦が積まれ、その上に雨押さえ水切り板金が
取り付けられています。
この部分から吹き込んだ雨水が侵入し
外壁の中に雨洩りする事があります。
その一番上部の処理がとても重要な場所となります。
古瓦が有れば奥の部分は、どうする事も出来ませんが
解体後の空間が見えれば、
やりにくいですが雨洩り防止の改良は、なんとかなります。
この狭い場所に無理やり板金を差し込んで新規の
ルーフィング下地に被せられれば水吐けが良くなります。
例えばこんな感じで↓平板金などを差し込み被せます。
下図の二枚は編集加工で斜め端がカットされています。
雨の吹き込み対策で通常の防水、納まり例。
とにかく瓦を葺かない状態でも普通の雨なら雨洩りしないのが
ルーフィングなど防水下地の目的です。
次はいよいよ瓦葺きへと進みます。