浴室入り口の床修理の事例です。
脱衣場から浴室に入る床は、とても痛み安い部分です。
下の画像はCFシート貼りを後で再利用の為に上手に剥がして
腐食した合板下地を切断除去した後です。
こんなに傷む原因は入り口の下枠付近の防水不良で
湿気による水腐れが、ほとんどです。
入り口のドアサッシの下枠と浴室タイル床との取り合わせで
水の切れが悪く、タイル下地のモルタルに浸みこんだ湿気が
床に伝わり水腐れとなる原因が多いです。
まずは床を解体する前には表面のCFシートは
再利用なら慎重に剥がします。
腐れ部分を除去してから湿った木の部分は
自然乾燥で間に合わない場合はドライヤーで強制乾燥。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
その後は白アリ用スプレーなど防腐処置をして土台や付け柱など
木材の欠損はモルタル詰込みや充填で補強。
根太木材や床合板の下地も一部、取替えや抱合せ補強で修理します。
浴室側の水切れ不良もシリコンコーキングで防水処置をします。
敷居表面と腐れやすい下部の木部むき出し部分は
ステンレスを曲げ加工して張り付けて改善。
ステンレス仕上で綺麗にはなりましたが滑り易いので注意が必要です。
滑り止めラバーを両面テープで張り付けるのが安全策かも知れません。
脱衣場の床にCFシートを張った仕上は良く見られますが
通気性が無く床下の湿気が籠り易い弱点も有ります。
外壁に面していない場合で通気口が無かったり通風効果が
少ない条件なら床下換気が、かなり悪い現場は、このように
腐りやすいので通風、換気対策は注意です。
この事例では大工と板金と防水や内装床工事の
四種での多能工・職での対応となります。
ステンの板金曲げ加工は厚さ0.3㎜程度の市販品なら
要領さえ得れば自分で曲げ加工や切断が可能です。