古い賃貸物件で浴室の水漏れ事例。
最近は減少傾向と言うよりも安全と燃費効率の為に
瞬間式ガス給湯器の壁付けタイプに取替が主流です。
今回、現場のトラブルは今や絶滅危惧種になりそうな
二管式循環フロ釜のタイプで水漏れがします。
このタイプで良い所は追炊きが可能な所。
形は新型に改良されつつありますが熱交換方法は
似たような納まりです。
内部の浴槽はポリ浴槽で、ごく平均的なニ方半エプロンの納まり。
水の漏れ現象での定例パターンは
①二管式循環フロ釜本体の熱交換部分から漏れる。
②釜と浴槽の接続パイプ部品の消耗で外壁から外で漏れる。
③浴槽と接続パイプの部品消耗で外壁から中で漏れ外部には漏れが見えない。
④浴槽の排水ゴム栓が不良や浴槽のひび割れで溜め水が抜ける。
・・が主流です。
一番多い原因は②~③が多い。
接続ゴムの部品が劣化して破れる場合が大半。
特に上部の接続管が熱湯の出入り専用なので
高温の影響で損傷が早いです。
浴槽の溜まり水量が少ない状態で沸かし過ぎや
上の穴が見える状態で空炊きすれば、すぐ痛み水漏れします。
下の管は低温なので劣化は、少ない模様。
浴槽の溜め水が上の穴の下場までは抜け漏れて水位が下がり、
それ以降に水面が下がらないのは
明らかに上の管だけが破損で水漏れのはず。
時間が経てば浴槽の底まで水面が下がるなら
浴槽の底の排水ゴム栓の不良かと推測できます。
補修は接続ゴムの上だけの部品交換だけで解決しそうですが
現実はそうは行かない事が多いです。
接続パイプがアルミの場合は酸化してボロボロになっている場合が有り
上下取替が必要だったり一度、触れば一組セットで
ステンレス管の一体式部品に上下とも取替えが必要となります。
その時点で古いガス釜は脱、着時の衝撃や分解時の負荷で
弱い部分が破損する事が多いので注意。
形式の古いタイプはヘタに触るとガス釜本体も一挙に不調となり
水漏れ以外のトラブルへと進展する事も多くウッカリ触れません。
やはり使用年数による全体の消耗度合いを判断し
部分修理ではなく本体取替えの提案も必要です。